レッドブルでタイトルを獲得したF1マシンを設計してきたエイドリアン・ニューウェイだが、F1での時間は終わりに近づいている可能性があると元F1ドライバーのギド・ヴァン・デル・ガルデは危惧している。エイドリアン・ニューウェイは、2020年のF1世界選手権でマックス・フェルスタッペンとアレクサンダー・アルボンがホンダとともにF1タイトルを狙う『RB16』の設計に密接に関与している。
しかし、エイドリアン・ニューウェイが取り組んでいるプロジェクトは、レッドブル・ホンダ RB16だけではない。昨年、ニューウェイはアストンマーティンのハイパーカープロジェクトに取り組んでおり、それ以外にもアメリカズカップ用ヨットの設計にも携わってきた。「彼の周りには優れた人材がいると思う」とギド・ヴァン・デル・ガルデは RTLGP Magazine に語る。「彼が異なることをやるかもしれない理由はそれだ。だが、レッドブルが今年とても良いクルマを生み出してくれることを期待している」61歳のエイドリアン・ニューウェイは、2010年から2013年までセバスチャン・ベッテルがタイトルを連覇した4台のレッドブルのF1マシンの設計を主導してきた。レッドブルにおけるエイドリアン・ニューウェイのF1時代が終わる危険性はあるだろうか?「そう思う」とギド・ヴァン・デル・ガルデは語る。「パディ・ロウでそれを目にしたと思う。彼は何年もメルセデスにいた。そして、彼はウィリアムズに行き、そこではまったく何もしなかった。「そのことからも、常に同じ人間がチームのトップにいるのは危険なことだと言える。必要なのはたゆまぬ挑戦だ」しかし、エイドリアン・ニューウェイは後継者を育てており、レッドブルがウィリアムズのように上位グリッドから転落することはないだろうとギド・ヴァン・デル・ガルデは語る。「だからこそ、周りに優れた若い人材がいなければならない。彼は今それをやっていると思う。そうではければ、レッドブルは上位を争うことはできない」「ニューウェイがやってきたことは天才的だったし、彼はずっと天才であり続けると思う」