レッドブルのF1チーム代表が、ホンダF1との初年度、そして、2020年にむけての抱負を語った。レッドブルは、ルノーとのパートナーシップを終え、今年からホンダのF1エンジンに切り替えた。序盤は新しいパートナーシップとレギュレーション変更への対応に手間取ったが、シーズンが進むにつれてホンダF1とのパートナーシップは成熟していった。
第9戦F1オーストリアGPではレッドブル・ホンダとして初勝利を挙げ、最終的に3勝、3回の予選トップタイム、9回の表彰台という成績でコンストラクターズ選手権3位でシーズンを終了。レッドブルとホンダは2021年まで契約を延長した。「我々は今年、多くのサーキットで本当に良いマシンを手に入れた。ホンダとの進歩は、燃料パートナーであるエクソンモービルからの開発と相まって、真のコラボレーションだったし、ポジティブな結果をもたらした」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「オーストリアでの我々のホームレースでのホンダの初勝利は、関係者全員に驚異的な感情をもたらした。ホンダはこれを達成するために本当に懸命に仕事をしてきたし、彼らはハイブリッド時代にF1に復帰してから苦労してきた。我々が彼らに見ていた献身が初勝利で報われた」2018年までにレッドブルとルノーの関係が悪化していたことは秘密ではない。そして、ホンダがレッドブルとの約束を果たした。「今年は以前から約束していたものが届けられた初めての年だった。異なる種類のパートナーシップであり、真のパートナーシップだ。ホンダが結果を出すことがどのようなことを意味するかを見ることができる。感情、誇り、ビジネス全体の満足度だ」とクリスチャン・ホーナーは語った。2019年にホンダF1との進歩の兆しが見え、チームとしてまとまってきたことで、クリスチャン・ホーナーは2020年のF1世界選手権にむけて楽観的に捉えている。「来年は、空力、エンジン、タイヤレギュレーションに加え、安定したドライバーランナップと、あらゆる側面で継続性を得られる。それによって、今年から学んだ全てを生かし、来年に活かすことができる。オーストラリアGPまで100日を切っており、ファクトリーはマシンを準備するために全力で取り組んでいる」そして、最大の問題はマックス・フェルスタッペンが2020年にF1ワールドチャンピオンを獲得できるかにある。「今、彼はワールドチャンピオンに挑戦する能力を超えた立場にいる。我々は彼にそれを達成するためのマシンを提供する必要がある。我々にそれができれば、彼はルイス、メルセデス、そして、フェラーリと戦えると確信している。彼はまさにそのレベルにいる。彼の状態は素晴らしいし、現時点で彼は最も良い状態にあるF1ドライバーだと思う」「2013年末にレギュレーションが変更されて以来、我々は最高のポジションにいると思う。若者に投資するというレッドブルの哲学は、ビジネスのあらゆる分野で若い才能を発掘し、実際に配当を払い始め、チームはそれを受け取っている」「我々は来年、出発点から競争力を発揮する必要がある。来年もメルセデスがベンチマークのままであり、彼らに挑戦できるよに開幕戦から彼らをプッシュする必要がある」「現時点でファクトリーは大きな高揚感と期待があるし、我々はそれを生かして、2019年のポジティブな勢いを土台にしていく必要がある」