レッドブル・ホンダは、F1ドイツGPの決勝レースで、マックス・フェルスタッペンが今季2勝目となる優勝。ピエール・ガスリーはリタイアでレースを終えた。クリスチャン・ホーナー(チーム代表)「今日のマックスとチームのパフォーマンスは信じられないほどで、5回のピットストップを経ての優勝となった。マックスはこの難しいコンディションでも集中して、すばらしいペースを発揮して勝利をつかみ取った」
「ホンダF1にとってはダブル表彰台という最高の結果になったし、トロロッソと、昨日父親になったばかりのダニール・クビアトにも心からおめでとうと言いたい。今日はピットクルーもすばらしい仕事をしてくれたので、それに報いるためにも、我々のチーフメカニックであるフィル・ターナーに表彰台でコンストラクターズトロフィーを受け取ってもらった。ピエールについては、いい展開が訪れた時間帯もあったし、トップ5以内でフィニッシュも可能だっただけに残念だ。アルボンとの接触は私も目にしたが、幸いにも両者にケガはなかったし、ピエールもここからばん回してくれるだろう」マックス・フェルスタッペン(優勝)「このようなレースで優勝できて最高だし、ホンダF1とともに今季2勝目を挙げられたのもすばらしいことだ。スタートで何が起きたのか自分でもよく分かっていないが、右側のグリッドにいたマシンはみんなグリップが低かったように思う。クラッチをつないだときにはひどいスタートになっていたが、冷静にメルセデスの後ろにつけた。気流が乱れ、路面が乾いてタイヤにも厳しくなっていたので、パスするのはたいへんだった。そこからは、戦略の判断がすべて当たった。スリックタイヤに変えたときには360度回るスピンを喫してしまったが、幸いにも走行を続けることができた。再びインターミディエイトを履いてからはレースをリードしてペースをコントロールすることができたし、マシンのペースを十二分に発揮した。先頭に立ってからはなるべくリスクを避けたが、全体的な感触もよくなっていた。とても難しいコンディションで、サバイバルレースになったし、変化する状況への対処は簡単ではなかった。チームの判断はすべて正しく、他チームの状況やセクタータイムを注視しながら適切な情報を与えてくれた。最高のチームだし、みんなが連携していい仕事をしてくれた。僕にとってはこれまでで最も難しいレースの一つで、そこでトップに立てたのは最高の気分だ。ウエットでのドライビングを楽しんだが、それはマシンがよかったからこそだと思う。自分の腕とマシンの両方が力を発揮できてのこの結果に、とても満足している。(母国オランダのカラーである)オレンジを身につけたファンがたくさん来てくれたし、首位に立ってその光景を目にするのはすばらしかった。チームのみんなに感謝している。たいへんだったけど、最高の決勝日になった」 ピエール・ガスリー(リタイア)「常識では考えられないようなレースだった。雨やクラッシュ、それにともなうセーフティカーとピットストップによって、まるで運試しのような戦いになった。自分にも多くのチャンスがあっただけに、それをつかめずリタイアに終わったのはとても残念だ。レース終盤、僕はアレックス(アルボン)と数周にわたって争っていたが、接触してフロントウイングが外れ、それによってパンクしたためにマシンを止めざるを得なかった。言うべき言葉が見つからないが、こういうレースでポイントを獲得できなかったのは悔しく感じている。スタートでは、ホイールスピンを喫してスピードを上げられず、ターン1にかけてポジションをかなり落としたことで追い上げがたいへんだった。今日のようなコンディションでは、いつピットインするのか、もしくはしないのかという判断に運が絡むものだ。ただ、ペースはよかったので、次戦のハンガリーに向けてプッシュし続けていく。チームとホンダF1にとっては、今日のマックスの勝利によって多くのポイントを稼げてすばらしい結果になったと思う」