レッドブルのチーフテクニカルオフィサーを務めるエイドリアン・ニューウェイは、F1の問題は空力ではないと考えている。近年、F1はレースをよりエキサイティングなものにするために空力レギュレーションを変更しており、2019年にシーズンにはその一環としてフロントウインングを中心とした変更が導入された。
2021年には大幅なレギュレーション変更が予定されており、10月の確定にむけて議論が行われている。ドライバーは大部分のサーキットで他のマシンに追従するのが困難だと語っているが、エイドリアン・ニューウェイは、それを修正するために変更する必要があるのは必ずしも空力ではないと考えている。「最近、他のマシンに追従するのが難しいのは他に責任があると思う。タイヤだ」とエイドリアン・ニューウェイは Auto Motor und Sport にコメント。「スリップストリームのなかでクルマを走らせるとラバーが物凄く早くオーバーヒートして、スライドが多くなる。速いドライバーでさえ、スリップストリームのなかでに長く留まっていることはできない」前戦イギリスGPでは、マックス・フェルスタッペンとセバスチャン・ベッテル、ピエール・ガスリーとシャルル・ルクレール、そして、ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスなどコース上で接近バトルが多くみられた。それはシルバーストンが通常よりもかなり低い気温だったことも一因であり、エイドリアン・ニューウェイの考えが正しいことを示している。F1は、ピレリにデグラデーションが高いタイヤを要求したのは間違いだったことを認めており、今後は作動ウインドウがより長いタイヤを選択すると考えられている。
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