レッドブル・ホンダは、今週末に2019年のF1世界選手権の開幕戦オーストラリアGPに向けて、当初は4月の第3戦中国GPで予定していたRB15へのアップグレードを前倒しで導入する。レッドブル・レーシングは、新しいF1エンジンサプライヤーであるホンダとのパートナーシップで強力なスタートを切れたことで、2019年シーズンの見通しについてすでに強気な発言を繰り返している。
レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、エイドリアン・ニューウェイが“完全にやる気になっている”とし、新しいパーツを早く準備するために全力を尽くしていると ServusTV に語った。「メルボルンに向けてパーツをクルマを届けるというすべてのプレッシャーのおかげで、第3戦で計画されていたパーツが前倒しで完成した」ヘルムート・マルコは、レッドブル・ホンダ RB15の競争力について自信に満ちていると述べ、今季マシンはレッドブルが作ってきたなかで“最高”のマシンだと語る。「我々の楽観主義にい根拠のないものはない。レースディスタンスではフェラーリの後ろにいるが、メルセデスの前にいると私は見ている」とヘルムート・マルコはコメント。「パーツの効率と技術的な完成度を考えれば、RB15は確実にレッドブル・レーシングの歴史の中でベストかつ最も高価なマシンだ」「すべての段階ですべての従業員が『正しい軌道に戻った。今の我々自力で勝利を追い求めるチャンスがある』と確信していた」また、ヘルムート・マルコは、ホンダの進歩についてあまりに大げさに語られていると考えている批判家たちにも反論。今年のレッドブル・ホンダの目標は少なくとも5レースに勝つことだと改めて宣言した。「ホンダにそれを実現することはできないという多くの否定的な声があった。だが、我々はあのような完璧なテスト日を過ごせたことはこれまでなかった」とヘルムート・マルコはコメント。「より多くの馬力があった場合、今年を見据えなければならないのは当然のことだ。昨年は4勝を挙げた。5勝は現実的だ。さらに多くの勝利を収められることを願っている」