レッドブル・レーシングは、2019年のF1世界選手権でマックス・フェルスタッペンとピエール・ガスリーが着用するホンダのロゴの入った“レッドブル・ホンダ”仕様の新しいレーシングスーツを公開した。レッドブル・レーシングは、過去にF1でダブルタイトルを4連覇したルノーとの14年間に及んだエンジンパートナーシップを解消。2019年からホンダとワークスパートナーシップを結んでホンダのF1エンジンを搭載する。
新生レッドブル・レーシングとして始動を目前に控え、レッドブル・レーシングはマックス・フェルスタッペンとピエール・ガスリーがレーシングスーツを着用したポートレートをソーシャルメディアで公開。公開されたプーマ製のレーシングスーツの最大の変化は、左胸にホンダのロゴが掲載されている点。それ以外は2017年から採用しているネイビーにレッドのラインが入ったデザインを踏襲。レッドのラインの後ろ側にグレーのラインが追加されているのと、首の左側にレッドのラインが入っているのも新デザインだ。レッドブル・ホンダは、2019年F1マシン『RB15』を2月13日(水)に公開することを予告。まだ、どのようなカタチで公開されるかは明らかになっていないが、昨年同様、まずは迷彩カラーでの画像公開になると考えられている。レッドブル・レーシングは、すでにロンドンでスタジオ撮影を行っていたが、今回のポートレートはアブダビのヤス・マリーナ・サーキットと思われる場所で撮影されており、もしかするとレッドブル・ホンダ RB15のシェイクダウンも行われるかもしれない。昨年、レッドブル・レーシングはプレシーズンテスト前にフィルミングデーを利用してシルバーストンで新車のシェイクダウンを実施。その際はマシンに迷彩カラーが施され、正式なカラーリングはバルセロナテスト初日に公開された。2019年もレッドブル・レーシングは同じ戦略を採り、新しいエンジンパートナーであるホンダとの準備を進めていくと考えられている。昨年、ホンダとの初年度となったトロロッソは、プレシーズンテスト前にイタリアでマシンをシェイクダウンさせている。フィルミングデーは、プロモーション目的でF1チームに年間2日間許されており、走行は1日の走行距離は100km、タイヤはデモンストレーションタイヤに限られる。事前にシェイクダウンを済ませることでエンジントラブルなど、バルセロナでの最初の4日間で貴重な走行距離を失うことを回避することができる。今年初め、ホンダの2019年F1パワーユニットはトラブルに遭遇していると報じられてが、それは誇張された報道だと理解されており、また、ホンダは2018年型の“スペック3”エンジンで見舞われたギアボックスの振動とオイル漏れの問題も解決しているとされている。レッドブル・レーシングは、ホンダに対してパッケージングの制約は設けずにホンダにF1パワーユニットの設計の自由を与えたと主張している。2019年のF1パワーユニットには予選で追加のパワーを発揮する“予選モード”が追加されているとされ、チームは予選で0.1秒以上のパフォーマンスを期待している。