レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、2018年シーズン後半のレッドブルの競争力の高さは、2019年に向けたチームの見通しに希望を抱かせてくれるものだったと語る。2018年、レッドブル・レーシングはマックス・フェルスタッペンとダニエル・リカルドがそれぞれ2勝ずつを挙げるとともに、メキシコGPではV6ターボ時代に入って初めてモナコGPでポールポジションを獲得した。
2台のクルマには信頼性問題の多発がフラストレーションの要因となったが、シーズンが進むにつれて明確な改善を果たし、最後の数戦ではライバルのメルセデスやフェラーリよりも速いクルマであったときもあった。「クルマに関しては良い進歩と発展を遂げたと思う」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「実際にサマーブレイク直後・・・スパ以降は我々は表彰台にいたし、モンツァでも表彰台にいたはずだった。シンガポールは強力だったし、ロシアも強かった。もちろん、日本、メキシコ、テキサスでもね」「素晴らしい連続表彰台があったし、シーズン後半はクルマに多くの進歩を果たしたと思う。序盤もクルマは強かったと思う。だが、エンジンのアップグレードが導入されたモントリオールあたりで我々は順位を落としたと思う。そこで我々はメルセデスとフェラーリに対して後退したが、そのあと夏休み後には再び競争的なポジションに入ったと思う」クリスチャン・ホーナは、ルノーのF1パワーユニットに40kW(53馬力)があれば、レッドブルの2018年の結果は“まったく違った”ものになっていたと考えており、2019年から新たにエンジンパートナーとなるホンダとのパートナーシップを成功させるにはコミュニケーションが鍵となると考えている。「どのようなビジネスにおいてもそうだが、特にこのスポーツではコミュニケーションが重要な要素だ」とクリスチャン・ホーナーは説明する。「当然ながらホンダは日本を拠点にしているが、彼らの英国拠点はミルトンキーンズの我々から目と鼻の先のところにある」「もちろん、グループ間で膨大な量の議論が行われているし、これまでのところ、全てが非常にポジティブだ」「レッドブル・テクロノジー、トロロッソ。ホンダとのリレーションシップを通じて、非常に健全な職場環境が育っていると思うし、来年それが完全に新しくなることはない」ホンダのモータースポーツ部長を務める山本雅史もコミュニケーションを重要なポイントであることを認識している、マクラーレンとのパートナーシップにおける最大の変化は“コミュニケーションがはるかに良くなった”ことだと語る。「マクラーレンと比較したトロロッソの最大の変化は、過去と比べてチームとのコミュニケーションが断然よくなったことです。その結果、我々は技術面でシャシーとパワーユニットの間でより優れたコネクションを実現することができました」と山本雅史はコメント。「我々は一定レベルの前進を果たせることを証明することができましたし、レッドブルから信頼を得ることができました」「その後、我々はその環境の中で継続することができました。レッドブルもそれを見ていました。関係はかなり安定していると思いますし、我々はそれを信頼しています。来年を楽しみにしていますし、興奮しています」「来年に向けたプログラムをスケジュール通りに達成または完了させることができれば、レッドブルと良い関係を築き、良い結果を出せると思っています」