2018年のF1世界選手権では、レッドブル・レーシングのピットクルーがチーム史上初めてDHLファステスト・ピットストップ・アワード(DHL Fastest Pit Stop Award)を受賞した。2015年にF1のパートナーであるDHLが新たにこの賞を導入し、F1チームはピットレーンでのタイヤ交換のタイムを評価されている。
2017年以降、シーズン全体を通して最高のピットストップを行ったチームのクルーを決定するための採点システムを導入され、F1のチャンピオンシップポイントと同じようにレース毎に上位10のピットストップに25-18-15-12-10-8-4-2-1とポイントが与えられるようになった。各グランプリで1チームが2つ以上のピットストップタイムがトップ10に入った場合は、上位2つだけがカウントされる。レッドブル・レーシングは5つのグランプリで最速ピットストップを記録して合計466ポイントを獲得。2位のフェラーリは7つのグランプリで最速ピットストップを記録したが、一貫性に欠けたことで403ポイントに留まった。ただし、フェラーリは、F1ブラジルGPでのセバスチャン・ベッテルのピットストップで1.97秒というシーズンで最速のピットストップタイムを記録している。DHLによって記録された最速ピットストップは、2016年のアゼルバイジャンGPでウィリアムズが記録した1.92秒となっている。2017年にこの賞を受賞したメルセデスは、最速ピットストップを記録したグランプリは2回だけで、354ポイントで3位となった。4位はウィリアムズ。コンストラクターズ選手権では最下位に沈んだウィリアムズだが、4つのグランプリで最速ピットストップを記録した。ウィリアムズはF1がハイブリッド時代に入ってから最も効率的なピットストップを実施しており、2016年にこの賞を獲得し、2017年は2位となっている。ザウバーは、コース上のパフォーマンスとともにピットストップでも大幅な改善を示した。2017年は全グランプリで1度トップ10内に入っただけだったが、今年は3つうのグランプリで最速ピットストップを記録し、219ポイントで5位となった。最下位はルノー。昨年の8ポイントと比較して今年は32ポイントを獲得したが、2019年にグリッドの上位に返り咲くためにはピットストップがチームが集中するエリアであることを示した。2018年ポイント (2017年)1.レッドブル - 466 (344)2.フェラーリ - 403 (251)3.メルセデス - 354 (472)4.ウィリアムズ - 257 (442)5.ザウバー - 219 (1)6.マクラーレン - 140 (62)7.トロロッソ - 133 (155)8.ハース - 73 (130)9.フォースインディア - 44 (155)10.ルノー - 32 (8)最速ピットストップ:個別1.フェラーリ - 1.97秒 (ブラジル)2.レッドブル - 2.08秒 (アブダビ)3.フェラーリ - 2.09秒 (ドイツ)4.ウィリアムズ - 2.10秒 (ハンガリー)5.レッドブル - 2.15秒 (オーストラリア)6.メルセデス - 2.15秒 (中国)7.ウィリアムズ - 2.18秒 (アゼルバイジャン)8.レッドブル - 2.18秒 (オーストリア)9.フェラーリ - 2.20秒 (イタリア)10.ウィリアムズ - 2.20秒 (シンガポール)
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