FIA(国際自動車連盟)のレースディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングが、レッドブルの育成ドライバーであるダニエル・ティクトゥムがF1テストに参加できない理由を語った。レッドブルは、今週のハンガリーでのインシーズンテストでダニエル・ティクトゥムを走行させようと手配を進めたが、FIAは許可しなかった。結果、レッドブル・レーシングは、シュミレータードライバーのジェイク・デニスを今週の2日間のテストで起用することを決定している。
チャーリー・ホワイティングは、国際A級ライセンスの資格について説明。ダニエル・ティクトゥムのレーシ禁止処分がライセンスを取得に影響したと述べた。「F1カーをテストするのにスーパーライセインスは必要ない。Aライセンスが必要だ」とチャーリー・ホワイティングはコメント。「Aライセンスの場合は14ポイントを獲得しなければならないが、結果をベースにするのは4ポイントだけだ。5ポイントは資格のある2つの選手権で80%を完了すれば与えられ、5ポイントはASN(ナショナルスポーツオーソリティー)の裁量により与えられる。そのため、通常であれば10ポイントを得られる。だが、ダニエルは結果としてポイントが足りなかった」「それは実質2年間禁止となり、そのうちの半年間は保留となった英国での彼の問題によって起こった。彼は2つのハーフシーズンを逃した。残念ながら、彼は資格を得られなかった」過去3シーズンのダニエル・ティクトゥムの資格のある選手権での結果は2014 MSA F4(現在の英国F4))の6位。ダニエル・ディクトゥムはシルバーストンラウンドでの一件によって1年間レース禁止となって選手権を完了できず、さらに1年間禁止が延長された。ダニエル・ティクトゥムは、シルバーストンのレースでセーフティカー中に10台を抜き、1周目に衝突していてリッキー・コラードに意図的に接触した。1年間の禁止処分により、ダニエル・ティクトゥムは2016年の大部分を逃すことになり、年末にレースに復帰した。2017年にレッドブルはダニエル・ティクトゥムをジュニアドライバーに任命し、フォーミュラ・ルノー・ユーロカップに参戦させた。ランキングは7位となり、ライセンスポイントを稼ぐことができなかった。シーズン末にはマカオGPで優勝してるが、ライセンスポイントの対象にはなっていない。今年、ダニエル・ティクトゥムはヨーロッパF3選手権に参戦してランキング2位につけている。また、日本のスーパーフォーミュラにもスポット参戦している。チャーリー・ホワイティングは、F1カーをテストするためのライセンスを得るために特に高いレベルのパフォーマンスは必要ないと語る。「Aライセンスを獲得するのは大したことではない」とチャーリー・ホワイティングは語る。「文字通り、やらなければならないことは、2つの資格のある選手権の80%を完了することだけだ。フォーミュラ4でもフォーミュラ3でもいい。パフォーマンスが求められるのは4ポイントだけだ。他の5ポイントはASNから得られる。彼らに悪い印象を与えることをしていない限りね」
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