レッドブル・ホンダの契約発表が早まったのは、2019年のF1エンジンサプライヤーを早期に決定するようルノーからの圧力がその背景にあった。レッドブル・レーシングは、既存のサプライヤーであるルノーと潜在的なパートナーであるホンダのパワーユニットの新スペックの評価をF1フランスGPでも継続したいと考えていた。
レッドブル・レーシングは、2019年のエンジンサプライヤーは母国レースとなるF1オーストリアGPで発表する予定だと語っていたが、その2週間前となる6月19日(火)に2019年からホンダと2年契約を結んだことを発表した。その背景には、ルノーから早期に決断を下すよう圧力があったとヘルムート・マルコは明かした。「実際、我々はフランスの後で決定を発表したかった」とヘルムート・マルコは Auto Bild に語った。「だが、ルノーは日曜日を期限とする最後通告があった。我々には選択肢はなかった」しかし、ヘルムート・マルコは、姉妹チームのトロロッソでの進歩を確認し、レッドブル・レーシングとしてはすでにホンダが正しい選択肢であると確信していたと語る。「カナダでは不運な状況によって新しいアップデートを本格的に使用できなかったが、ラップタイムではコンマ3秒をもたらしていた」とヘルムート・マルコはコメント。「だから、ホンダと契約することは競技面、技術面、財政面といったあらゆる点で我々にとって非常にポジティブなことだ」レッドブル・レーシングとホンダとの契約は2020年までの2年契約となっている。そして、2021年には新しいレギュレーションのもと、ポルシェがエンジンサプライヤーとしてF1に参入するとの噂がある。一部噂では、その際にポルシェがレッドブル・レーシングを買収し、取り残されたトロロッソについてはホンダに売却する予定だとの噂もある。レッドブル・レーシングのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、ホンダにエンジンを切り替えるという決断は競技的な理由だと主張。さらにホンダは“ワークス”パートナーになることも明らかにした。「モントリオールで得られた情報をベースにすれば、我々の決断は明確であり、適切なタイミングだった」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「直近のライバルとの差を縮め続けていくことがチームとしての我々の決意だ。我々は過去数年間でそれをするために努力してきた。もちろん、F1カーでパワーユニットは不可欠な要素だ。「我々はホンダには適切なインフラ、適切なリソース、適切な技術力、そして、我々の前にいるフェラーリとメルセデスとのギャップを縮めるという我々の挑戦を手助けするという決意があると確信している」「今回締結したホンダとの2年契約は、アストンマーティン・レッドブル・レーシングにとって、チャンピオンシップタイトルの獲得に向けたエキサイティングなステージの幕開けを意味している」
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