レッドブル・レーシングは、2019年からホンダのF1エンジンに切り替えることを決断し、早ければ今週末のF1フランスGPを前に新生“レッドブル・ホンダ”の誕生が発表される可能性があると報じられている。レッドブル・レーシングは、過去にダブルタイトルを4連覇したルノーとの契約を更新するか、もしくは姉妹チームのトロロッソにF1パワーユニットを供給するホンダとワークス契約を結ぶかを検討している。
レッドブル・レーシングのチーム上層部は、母国グランプリとなる7月のオーストリアGPで2019年にホンダとルノーのどちらを選択するかを明らかにするとしているが、情報筋によると、レッドブル・レーシングの決断はすでに固まっているという。前戦F1カナダGPでは、ホンダとルノーの両メーカーが今シーズン最初のパフォーマンスアップグレードを投入。今年、姉妹チームのトロロッソがホンダからF1パワーユニット供給を受けていることで、レッドブル・レーシングはホンダの進歩を分析している。しかし、ルノーはF1オーストリアGPまで決断を待つことはできず、オファーを取り下げると警告しており、レッドブル側もルノーからのエンジン供給が継続される保証はないことを認識し、ホンダにコミットすることを決断したという。報道によると、18日(月)の夜にレッドブル・レーシングの決定がホンダに通達されたという。レッドブル・レーシングはコメントを控えており、決定がいつ正式発表されるかは不明だが、今週末のF1フランスGPに先駆けて、レッドブル・ホンダの誕生が発表される可能性もあるという。2014年にV6ターボパワーユニットが導入されて以降、ルノーのF1エンジンのパフォーマンスと信頼性の低さは顕著となり、一旦レッドブル・レーシングは2015年シーズン限りで契約を打ち切ることを決定している。しかし、レッドブル・レーシングにエンジンを供給するメーカーは現れず、ルノーのエンジンに“タグホイヤー”のバッチをつけて搭載することで決着。さらに2016年にルノーがワークス復帰して以降、レッドブル・レーシングはカスタマー待遇となったことでその関係はさらに冷え切っている。ルノーは、ワークスチームのベンチマークとしてレッドブル・レーシングとのパートナーシップを継続することを望んでいたが、その望みは砕かれることになる。ルノー・スポールF1のマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールはF1カナダGPの週末に「彼らが何を得ようとしているかは理解している」と Sky にコメント。「彼らは技術面と商業面に目を向けている。ルノーのカスタマーのままでいることと、ホンダのワークスチームになることは明らかに異なる。非常に異なることであり、私もそこは認識している」「だが、率直に言って、私が懸念しているのは、彼らには我々と一緒に再びワールドチャンピオンになるチャンスがあるというとこだ。ホンダのことは言えないがね。彼らが今持っているもの、進行中のもの、そして、彼らのクルマは明らかに素晴らしいし、最高のクルマかもしれない。彼らには今後2年間で再びワールドチャンピオンになるチャンスがある」ホンダは、昨年末にマクラーレンに打ち切られる形でパートナーシップを解消したが、トロロッソと新たなパートナーシップを開始した今年は進歩を遂げている。F1カナダGPでホンダが投入したアップグレードは、コンマ3秒のステップを果たしたとされている。関連:ホンダ、レッドブル・レーシングとのF1エンジン契約を正式発表
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