レッドブル・レーシングは、F1モナコGPでダニエル・リカルドがMGU-Kが機能しておらず、全体のパワーの25%、1周あたり2.5秒を失っていことを明らかにした。ポールポジションからスタートしたダニエル・リカルドは第1スティントでリードを広げていたが、ピットストップ直後に無線でパワーロスを伝えていた。
このトラブルにより、ダニエル・リカルドは最終セクターでライバルに対して12mph遅く、レースの大部分でセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)からプレッシャーをかけられることになったが、パワーユニットの問題があったにも関わらず、見事なドライビングで勝利を収めた。レース後、レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、ダニエル・リカルドがMGU-Kを完全に失っていたことを明らかにした。「彼はこのレースを諦めるつもりなどなかった」とクリスチャン・ホーナーは Sky Sports F1 にコメント。「彼はレースの17~18周くらいでMGU-Kを失っていた。それで1周あたり2.5秒を手放すことになった。エンジンパワーの約25%を失っていた。このエンジンの仕組みによって、ルーフを通ってリアブレーキの温度が上がる。彼はブレーキを冷やす必要があったし、クルマを冷やす必要があった。そうするためにはリフトオフしなければならない」「彼はセバスチャン・ベッテルにぴったり付かれていたし、ミスをすることはできなかった。ホイールをロックさせることはできなかった。彼はあらゆるスイッチ変更に対応していたし、管理しなければならない全てのことをやってのけた。彼は今日最もクールな男だった」クリスチャン・ホーナーは、ダニエル・リカルドのマシンがリタイアに追い込まれる恐れがあったと認めつつも、チームとしても2012年以来となるモナコでの勝利を諦めるつもりなどなかったと語る。「彼らはインカムで1~2周でクルマをリタイアさせなければならないかもしれないと伝えてきた。それで私は『見ろ。我々はモナコGPをリードしている。我々は走り続ける』と言ったよ」「彼はスイッチを動かし、運転し、燃料をセーブし、ブレーキをセーブし、タイヤをセーブしながら、マックスのタイヤにどうなっているかなどを質問していた。今週末、彼は信じられないレースをした」レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、他のドライバーでは、状況を管理して、さらにモンテカルロのチャレンジングなストリートで勝利を収めることはできなかっただろうとダニエル・リカルドを称賛した。「深刻な問題だったが、彼は信じられないほどそれを管理していた。他のドライバーだったらできなかったと思う」とヘルムート・マルコはコメント。「我々は非常にナーバスになっていた。序盤はさらにクルマをプッシュできそうだったが、セットアップを変更し、ドライビングスタイルを変えなければならなかった。本当に信じられないくらいだった」関連:F1モナコGP 結果:ダニエル・リカルドが手負いのクルマで辛勝!
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