レッドブル・レーシングは、F1チーム組織の“進化の一部”としてテクニカルディレクターを新たに設置。ピエール・ワシェが就任した。ピエール・ワシェは、2013年にレッドブルン加入。チーフエンジニア(パフォーマンスエンジニアリング)として仕事をしてきた。エイドリアン・ニューウェイは、レッドブルの最高技術責任者(CTO)のままだが、この変更により、アストンマーティンとのハイパーカー『ヴァルキリー』のプロジェクトにより多くの時間を割いていくことになる。
しかし、エイドリアン・ニューウェイはバルセロナ合同テストにも参加しており、依然としてチームに関わっている。レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは「我々の進化の一部だ」とコメント。「エイドリアンはCTOのままであり、ピエールはテクニカルディレクターとして中心的な役割を担う。ロブ・マーシャルのチーフエンジニアリングオフィサーの役割も変わらない」また、クリスチャン・ホーナーは、レッドブル・レーシングの他の重要なメンバーであるダン・ファロウズ(空力責任者)とポール・モナハン(チーフエンジニア)も以前の役割を継続することも確認した。流体力学の博士号を持つピエール・ワシェは、ミシュランでモータースポーツのキャリアをスタート。2006年にミシュランがF1から撤退した後、ザウバーに籍を置いていた。「このポジションが何を表しているかは理解している」とピエール・ワシェは L'Equipe にコメント。「だが、それに伴うリスクは恐れてはいない。求められる結果はわかっている。それらを達成するために自分の能力を示していきたい」「全てが変わるわけではないが、必然的に違った仕事をしてくことになる。エイドリアンはより空力面に取り組んできたし、私はパワー面に集中している」クリスチャン・ホーナーは、エイドリアン・ニューウェイは他のプロジェクトにも関わっているものの、2017年に空力レギュレーションが変更されてい以降、F1プロジェクトへの参加を楽しんでいると語る。「レギュレーションは間違いなくエイドリアンの創造力をかき立てている。彼はチームに貢献し、このレギュレーションを楽しんでいる」とクリスチャン・ホーナーは Sky Sports News にコメント。「もちろん、現在、彼はアストンマーティンの市販車プロジェクトとF1でいくつかの皿を回しているが、再び彼がモチベーションをもってF1を楽しんでいるのを見るのは素晴らしいことだ」
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