レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、今シーズンのルノーの改善がメルセデスとのギャップを縮めることに大いに役立っていると述べた。新しいパワーユニット時代に突入した2014年、ルノーは出だしにつまづき、2015年にもわずかな進歩しか果たせなかったことで、レッドブルとのパートナーシップはほぼ崩壊していた。
だが、タグホイヤーのブランドを掲げたルノーのパワーユニットを搭載した今年、レッドブルはフェラーリを抜いてメルセデスに最も近いライバルとなっている。「最も大きなエリアはエンジンだ」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「昨年末に行われた再編成、哲学の変更、開発によって、エンジンは明らかに前進を果たしている」「たぶん、我々はメルセデスとのギャップを半分まで縮めたし、そこにはヴィリーのリアルな方向性と優れた技術的なリーダーシップがあるように思う」「我々はシャシー面で進歩を果たしたが、もちろん、それらはコンビネーションで機能しなければならない。だが、最大の要素はエンジン面での前進だと言える」ルノーは、来シーズンのスタートまで大幅なアップグレードは行わない予定だとしている。今シーズン、0.5秒のラップタイム改善を見つけたことで、クリスチャン・ホーナーはルノーが2017年にむけて同じようなことを達成できると考えている。「今年、エンジンはプレシーズンで計画していた目標通りの結果を出した。彼らが再び同じことができれば、少なくとも今年のメルセデスとそのギャップを大きく縮められるはずだ。彼らが来年にむけて進行していることを考えれば、また良いステップを果たすはずだ」コンストラクターズ選手権でフェラーリの前に出たレッドブルは、このままの位置で来年を迎えることを目指している。「シーズン前半に達成したことは決して想像することができなかったことだ。とてもポジティブだった」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「正しい軌道に戻れたことは全員にとって大きなモチベーションになっている。ファクトリーでは大きな熱気を感じることができる」「シーズン後半はもっと強くなるはずだという感覚があるし、チャンピオンシップの最後までフェラーリと良いバトルができることを期待している」「我々がシーズン前半に成し遂げたことを基にして、コンストラクターズ選手権でフェラーリを倒して2位になれれば、それは信じられないような結果だ」