レッドブルの計算によると、モンテカルロでルノーのアップグレード版パワーユニットから得られたパフォーマンスゲインは0.2秒だったという。ルノーは、予定を1戦繰り上げて、先週末のF1モナコGPでアップデート版エンジンを投入したが、パーツ不足により、搭載できたのはワークスチームではケビン・マグヌッセン、レッドブルではダニエル・リカルドだけだった。
ダニエル・リカルドはそれを生かして予選でメルセデス勢を下してポールポジションを獲得したが、レースではピットストップミスによって勝利を逃してしまった。モンテカルロはF1カレンダー上でパワーの影響が最も少ないコースだったこともあり、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、ロングストレートのあるモントリオールとバクーの次の2戦ではアップグレードの影響が増幅されるはずだと期待している。 「ルノーは良い仕事をしてくれたと思う。今週末のパワーユニットによるゲインはおよそ0.2秒だ」とクリスチャン・ホーナーは述べた。「モントリオールやアゼルバイジャンのサーキットに行けばもっと大きくなるはずだし、ポジティブなステップだ。それなくして我々はポールポジションを獲得することはできなかっただろう」 レッドブルはモナコでルノーと2年間の契約延長を発表した。トロ・ロッソも来年から2018年までルノー製のパワーユニットを使用することになる。 「契約を2年間延長することはかなり単純な議論だった。ルノー内の構造改革、彼らのコミットメント、投資を考えれば、至って論理的で単純な話だった」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「我々が払っているのは競争価格だと考えている。また、我々にはそのエンジンの商標を選ぶ権利がある。もちろん、トロ・ロッソも同じパワーユニットを使うことによってさらなる相乗効果が生まれることになる」関連:レッドブルとトロ・ロッソ、ルノーと2018年までのF1エンジン契約を締結