レッドブルが、F1スペインGPでダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンの戦略を分けたのは、セバスチャン・ベッテルを脅威をみなしたためだとチーム代表のクリスチャン・ホーナーは述べた。ダニエル・リカルドは、最初の28周をリードしていたが、レッドブルがベッテルをカバーするために3ストップ戦略を選んだことでポジションを失った。逆に2ストップ戦略を実行したマックス・フェルスタッペンは衝撃的な優勝を成し遂げている。
レースを4位で終えたダニエル・リカルドは、自分の戦略に疑問を呈したが、クリスチャン・ホーナーは、フェラーリの挑戦に対処するために実施したと主張した。「フェラーリは、今年、そしてフリープラクティスで非常に競争力のあるクルマを持っていた。彼らが抑えるのはトリッキーになりそうだった」とクリスチャン・ホーナーは述べた。「クリーンエアーでは、彼らの方にわずかにマシンアドバンテージがあったが、ここはオーバーテイクがトリッキーだ」「そういうわけで、我々は戦略を分けることを選んだ。1回目のストップ後は、3ストップと2ストップのどちらが速いルートかはわからなかったからね」「我々はクリーンエアーでのセバスチャンがその時点でのサーキットで最速のマシンのように感じたので、『ベッテルを倒すにはどうすればいいのか?』が疑問だった」「チームの展望から戦略を分ることで両方のオプションを自分たちに与えた」「はっきりとクリアーではなかった。我々はデグラーデーション面で2ストップがレース終盤に多くのプレッシャーーにさらされるであろうことはわかっていた」レース前、ピレリは理論的に3ストッパーが速いと述べていたが、バルセロナでは追い抜きがいかに難しいことを考えれば、大部分が2ストップでいくと予想されていた。クリスチャン・ホーナーは、レッドブルの決断を擁護。その時点ではリカルドがリードしていたので、ベッテルをカバーするというチームの選択が勝つための最善のチャンスだと感じたと述べた。「彼らが我々を追い抜くためにやりそうだった明らかな方法が3ストップだった」「我々はその時点で我々のクルマの一台でセバスチャンをカバーしようという戦術的な決定をしなければならなかった」「したがって、レースに勝つチャンスがあると我々が考えるベストなクルマはリーダーであり、フェラーリも同時にその選択をしそうだった」「そのあと、フェラーリはセバスチャンのトラックポジションを得るために最終スティントを早めた。我々は5〜6周後にダニエルをピットに入れ、彼により良いタイヤを与えたが、セバスチャンは我々が考えていたよりも早くトップ勢に捕えることができなそうだった」「ダニエルがもう少し早くにセバスチャンの前に出れていれば、彼はトップ2台に対して大きなペース面でのアドバンテージを持ったのは明らかだ」「我々はセバスチャンが最大の敵だと感じていたし、リカルドで彼と戦った」関連:F1スペインGP 結果:マックス・フェルスッタペンがF1史上最年少優勝!