アストンマーティンが、2016年にレッドブルのブランドパートナーとしてF1復帰を協議していることが明らかになった。ルノーがロータスを買収してワークス体制となるとされる2016年、アストンマーティンは、レッドブルとメルセデスの契約を仲介することと引き換えに、レッドブルのブランドパートナーになるために現在交渉中だと報じられている。
メルセデスは、アストンマーティンの株式の5%を保有している。アストンマーティンは、1959年と1960年の2シーズンだけF1に参戦していた。契約では、メルセデスがレッドブルの公式エンジンサプライヤーとなるが、アストンマーティンは、レッドブルのパートナーとなり、マシンにブランディングが施されるとされている。この契約が実現すれば、メルセデスは恩恵を受けると考えられている。メルセデスはF1への投資を回収するためにより多くのカスタマーチームを望んでおり、アストンマーティンのことは市販車の売り上げにおけるコンペチターとはみなしていない。交渉は、アストンマーティンのアンディ・パーマーとマーケティング&コミニュケーション・ディレクターのサイモン・スプロウルによって行われているとされている。彼らは、日産時代にレッドブルとインフィニティの長期スポンサー契約を実現している。インフィニティは、日産の高級ブランドであり、ルノーと同盟関係にあり、ルノーのワークス復帰が実現すれば、そちら側につくと考えられる。アストンマーティンは、この件についてコメントすることを拒否している。レッドブルは、2016年末までルノーと契約を結んでいるが、新しいV6パワーユニットにおいて、ルノーはメルセデスとフェラーリのペースに遅れをとっており、過去18か月で両社の関係は悪化の一途をたどっている。レッドブルの上層部はルノーを継続的に批判しており、両社は木曜日にミルトンキーンズのレッドブウの本拠地で会議を開いている。レッドブルは、将来的に競争力のあるエンジンを得られなければ、F1から撤退すると繰り返し警告している。先月、レッドブルのオーナーを務めるディートリッヒ・マテシッツは、ルノーが「我々の楽しみとモチベーションを破壊した」と述べているが、一方で別のエンジンサプライヤーのカスタマーになることを除外している。