レッドブルは、F1アメリカGP 決勝レースで、セバスチャン・ベッテルが2位表彰台、マーク・ウェバーはリタイアだった。今回の結果でレッドブルは3年連続となるコンストラクターズタイトルを決めた。ポールポジションからスタートしたセバスチャン・ベッテルだったが、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)の猛追を凌げず2位でフィニッシュ。フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が3位でフィニッシュしたため、ポイント差は13ポイントとなり、タイトル争いは最終戦F1ブラジルGPまで持ち越された。
セバスチャン・ベッテル (2位)「チームが3年連続でコンストラクターズ・チャンピオンに輝いたことについては本当に嬉しい。今年は大変な年だったけれども、チームは本当に良く頑張ってくれた。最高のチームなので、チャンピオンシップ優勝は当然だと思う。もちろん、マークも僕もずっとプッシュしてきた。今日、マークがフィニッシュできなかったのは残念だった。とても良いレースで、僕たちも全力を尽くしたが、残念ながらタイミング悪く渋滞に遭遇してルイスとの差が狭まってしまった。彼はこのチャンスを上手く利用した。僕はイン側を守ろうとしたけれども、彼の方がストレートのスピードが速かったんだ。このポジションには納得しているよ。ルイスは正々堂々と戦って僕らに勝った。今日はスピードがあることを証明することができた。次のレースも全力で戦う」マーク・ウェバー (リタイア)「チームが3度目のコンストラクターズ・チャンピオンに輝いたのは素晴らしいと思う。チームがレースに勝ち始めてからも、3年連続で優勝する日が来るなんて想像もしていなかった。僕たちにとっては本当に驚異的なリザルトだ。いろんな理由で、今年はこれまでで最も厳しいチャンピオンシップだったと思う。月並みな言い方だけれども、チームのみんなは本当に良く頑張ってくれた。今日は、オルタネータのトラブルでストップしなければならなかった。その数周前から、バッテリーのボルテージが落ちて、ギヤボックスのシンクロ機能とKERSが機能しなくなった。バッテリー側の何かしらの異常だ。悔しいよ。スタートはまあまあだったし、ルイスとも良い戦いができていたからね。対処しなければならない問題が発生し、それが分かってからも、僕たちはレースを続けて何かしらの結果を出そうとしていた。でもストップせざるを得なかったんだ」クリスチャン・ホーナー「チームが3年連続の世界タイトルを獲得したのは、メンバーの全員にとって最高の出来事だ。コンストラクターズ・チャンピオンシップは、他のチームと自分達を比較するための基準になる。チームのメンバーのひとりひとりが、それで自分達のパフォーマンスのレベルを測っているんだ。ドライバーズ・チャンピオンシップの方が有名だし一般の人達も注目していると思うが、チームの中ではどちらのチャンピオンシップも同じように大切だ。3年連続の世界タイトル獲得を達成しているのは、F1史上、他に3チームしかない。我々はエリートグループの仲間入りを果たした。これほどの短期間でそれを果たすことができたのは、チームのメンバー全員の努力があったからだ。どの部署も、長い時間、真剣に仕事に取り組んでくれた。チームやレッドブルのメンバーの全員にとって、非常に大きな誇りを感じることができる瞬間だった」エイドリアン・ニューウェイ (チーフ・テクニカルオフィサー)「素晴らしい年になった。ハットトリックを達成することができたのは、チームの全員の大きな努力の賜だ。自分達の基準を高く維持し、それを一貫して来れたことの証明だ。ミルトンキーンズの人々の才能、献身的で真面目な仕事に対する姿勢、それがこの全てだ。彼らには、今夜、祝杯を挙げてもらいたい。我々は常にいかにクルマを改善できるか、今後のレースで何ができるかを考えている。残念ながら、私のシーズン前の懸念が的中してしまい、今年は大変な年となった。それまでの2年間は排気技術を中心にクルマの開発を行って来たため、それを失ったことによって、我々はライバルチームよりも大きく後退することになった。自分達が望むポジションにクルマを戻すのは、かなり困難な道のりだった。3度目のタイトル獲得によって、我々の力が本物であることを証明することができた。頂上に立ち続け、クルマを理解し、パフォーマンスのレベルを維持するのは、簡単なことではない。初めてタイトルを獲得した時は本当に嬉しかった。マクラーレンからレッドブルへの移籍は、私にとってはちょっとしたギャンブルだった。ほぼ立ち上げから関わったチームと共にレース優勝を目指す、という夢を持ってこのチームに加わった。その夢を実現することができ、3度のタイトル獲得を成し遂げることができた。誰もが夢を持つことができるが、実際にそれを経験できるのは特別なことだ。私個人だけではなく、チーム全体にとってだ。これは、その中にいる全員の努力の賜だ」シリル・デュモン(ルノー)「今日のコンストラクターズ・チャンピオンシップの優勝決定は、レッドブル・レーシングとルノーのパートナーシップにとっては非常に大きな功績だ。我々にとってはこの6年間で3度目のタイトル獲得だが、ひとつのチームが3年連続でタイトル獲得を果たしたのは2004年以来初めてだ。タイトル獲得に至るまでの今日の走行も全くトラブルが無かったわけではない。マークのクルマにエンジン関連のトラブルが起き、彼はリタイヤとなった。しかし、まだドライバーズ・チャンピオンシップは決定していないので、レッドブルと共にこの状況に対応し、ブラジルへ向けて努力を続けて行きたい」関連:F1アメリカGP 結果:ルイス・ハミルトンが優勝、タイトル決定は持ち越し
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