レッドブルが、イギリスにある日産の技術センターで技術協力の方向性について協議を行ったと WHAT CAR? が報じている。レッドブルは日産の海外向け高級ブランドのインフィニティとスポンサー契約を結んでいるが、今度は親会社である日産との技術提携を検討しているという。同誌によると、レッドブルのF1マシンに日産のバッテリー技術を導入する計画があるという。
ここまで1戦を除いてすべて優勝と圧倒的な強さをみせているレッドブルだが、唯一KERSシステムには苦戦している。日産は電気自動車の分野を先導しており、レッドブルは日産の技術を活用してKERSの信頼性と出力の改善を期待している。レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは「これまで自動車メーカーとは無縁だったが、日産の研究にアクセスできることは刺激的なチャンスだ」とコメント。「電池技術に関する我々の予算は、日産と比べればほんのわずかなものだ。彼らは現在市販されている技術よりもはるかに先の開発を行っている」「彼らが助けてくれることを期待している。そして我々は、極端なコンディションで彼らのプロトタイプを効率的にテストすることで彼らに協力できる」日産およびインフィニティのモータースポーツ責任者を務めるサイモン・スプロールは「はっきりとした共通の関心分野がある。我々は乗用車向けに小型で軽量の電池を望んでおり、レッドブルもレースカー向けに同じものを望んでいる。我々はどちらも最高のエネルギー密度の電池を求めている」と述べた。レッドブルは、英国クランフィールドにある日産の技術センターで会議を開いており、日本の日産の研究開発センターにレースエンジニアを派遣するとしている。