2026年F1シーズン、レッドブル・レーシングのマシンに苦戦するマックス・フェルスタッペンを巡り、「レーシングブルズならもっと速く走れるのではないか」という議論が再び広がっている。しかし、レーシングブルズF1のチーム代表アラン・パーメインは、その可能性を明確に否定。フェルスタッペンを自チームのマシンに乗せる考えは「絶対にない」と断言し、その理由を説明した。
フェルスタッペン起用論を「大きな雑音」と否定フェルスタッペンをレーシングブルズのマシンに乗せるべきだという声は、2025年から続いている。当時はレッドブルのマシンが扱いにくく、フェルスタッペンやリアム・ローソン、角田裕毅が苦戦する一方で、姉妹チームのVCARB 02は安定した操縦性を示していた。フェルナンド・アロンソは「フェルスタッペンならVCARB 02でもタイトルを獲得できたかもしれない」との見方を示し、大きな話題となった。2026年も状況は完全には改善していない。レッドブルは"マカレナ"リアウイングを巡る問題などで苦戦し、フェルスタッペンはドライバーズランキング7位。一方、レーシングブルズはアルピーヌと並ぶコンストラクターズランキング5位争いを演じ、アービッド・リンドブラッドとリアム・ローソンが安定してQ3進出や入賞を重ねている。こうした状況から、元F1ドライバーのカルン・チャンドックやラルフ・シューマッハらは「フェルスタッペンがレーシングブルズをドライブしたらどうなるか見てみたい」と語ってきた。だが、パーメインはF1公式ポッドキャスト『Beyond the Grid』で、その可能性を完全に否定した。「いや、それはない。そんなことをすれば、君たちメディアや記者の憶測をさらに煽るだけだし、チームにとっては大きな雑音になる」「だから、そのような話も、示唆も、一度もない。僕たちは自分たちの立ち位置も、現在のドライバーも、マシンも理解している。やるべきことは毎週少しずつ前進することだけだ」レーシングブルズは自らの進歩に集中パーメインは、現在の焦点はフェルスタッペンではなく、レーシングブルズ自身の開発にあることを強調した。「マシンはコースへ出るたびに改善を目指している。週末ごとだけではなく、走るたびにより良い仕事をしようとしている」「今シーズンここまでを見れば、その成果は表れている。メルボルンから比べてもマシンは進歩しているし、最速のチームとの差を指標で比較しても、予選ペースもレースペースも確実に改善している」「特にここ数戦はレースペースを重点的に改善してきたが、その成果は数字にも表れている」レーシングブルズの好調ぶりから、フェルスタッペンを姉妹チームのマシンに乗せるべきだという議論は今後も続きそうだ。しかし、パーメインはそうした憶測を完全に否定し、チームとしては現在のドライバーラインアップとマシンを着実に進化させることだけに集中している姿勢を明確に示した。