キミ・ライコネンは、NASCARネイションワイド・シリーズのデビュー戦を27位で終えた。一週間前にトラック・シリーズでNASCARデビューを果たしたキミ・ライコネンは、カイル・ブッシュ・モータースポーツが準備したNEMCモータースポーツのトヨタ カムリをドライブしてネイションワイド・シリーズンに初参戦した。
予選を22番手で終えたライコネンは、マシンバランスに苦しみながらリスタートのたびにポジションをあげ、15番手までポジションをあげていく。だが、139周目にタイヤ交換と燃料補給のためのピットストップでスペースを速く離れ過ぎたためドライブスルーペナルティを課せられて2周遅れまで後退。その後、バックストレートでデブリを拾ったことでグリップ不足に苦しみ、デブリを除去するために再びピットストップを強いられたことでさらにラップダウン。最終的には4周遅れの27位でフィニッシュした。「序盤はいい感じだった。リスタートでオーバーテイクすることができたし、マシンも実際に良くなっていると感じられた」とキミライコネンはコメント。「そのあと、ハンドリングが本当に悪くなっていった。マシンに乗っていることさえ難しいかったし、コーナーでストップしなければならないとさえ感じた。ずっとプッシュしていたよ」「同じことが1回目と2回のプラクティスでも起こっていたし、2回目のプラクティスでも改善させられたけど、どうにか戻すことができた。適切ではなかったけどね。ポイント圏内でかなり感触も良かったので残念だ」「本当に酷いときは、至る所で数回ウォールにヒットした。ほぼスピンしそうなくらいプッシュしていた。一旦難しくなると本当に厳しかった。レースができなかったし、ただコーナーで生き残ろうというだけだったので、あまり楽しくはなかったね。でも、その時点までは良かった」「リスタート後のクルマはいい感じだったし、ハイでもローでも速く走れた。クルマがその感じのままだったらもっと高い位置でフィニッシュできていたと思うけど゙、それも学習だ」またライコネンはレース序盤に熱問題にも苦労。特に足の熱くなったことには不満を述べた。大部分のNASCARドライバーは、熱を隔離するためにレーシングシューズにプロテクターを装着しているが、キミ・ライコネンは先週のトラックレースで問題がなかったことから装着していなかった。「シューズは燃えていたし、フロアは本当に熱くなって、足も熱くなってきた。マシン内がなぜこんなに熱いのかわからなかった」「かかとが痛くなってきたけど、どうすることもできかった。フロアから足を離して保とうといていたよ」キミ・ライコネンは、ギリシャでのアクロポリス・ラリーに参戦するためにヨーロッパに戻るが、来月のNASCARスプリントカップ・シリーズのデビューも噂されている。
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