キミ・ライコネンは、フェラーリのチームメイトであるセバスチャン・ベッテルに敗れたF1モナコGPの2位は“それほど重要ではない”と述べ、フェラーリのピット戦略について直接的な批判はしないものの、不満げに語った。2008年以来となるポールポジションからのスタートとなったキミ・ライコネンは、レースの序盤をリード。しかし、5周遅くにピットに入ったセバスチャン・ベッテルに逆転された。
それ以降、セバスチャン・ベッテルはキミ・ライコネンを引き離し、2001年のミハエル・シューマッハ以来となるF1モナコGPでの勝利をフェラーリにもたらした。表彰台で憮然とした表情をみせたキミ・ライコネンは、レースについて「僕にはわからない。もちろん、僕にとってはあまりうまくいかなかった」とコメント。「それ以外は・・・あまり言えることはないね」「それでも2位だ。でも、少なくとも僕の意見ではあまり重要ではない」「あまりいい気分ではないね。時々こういうこともある。もう少しうまくやれたと思う」フェラーリは、タイトルを争うセバスチャン・ベッテルに有利なレース戦略をとったとの見方もある。なぜあのタイミングでピットインしたのかと質問されたキミ・ライコネンは「呼ばれたから入った。それだけだ」とコメント。「もちろん、彼らには理由があったと思うけど、それは僕が答えることではない」「僕が運転しているので、自分が入りたいときにピットに入ることができる。でも、僕たちはチームとして働いているし、伝えられたことやそれがうまくいくかどうかを信じなければ、とても複雑になるだろう」「今日はチームとして1-2が欲しかったし、それを実現した。でも、僕としてはもう少しうまくやれたと思う」「大きな事態だとは思っていない。唯一わかっているのは僕たちが2位だったということだけだ」「チームは1-2を手にしたし、チームにとって素晴らしい結果だ。でも、残りはミーティングをして、全てのグラフを見てみるまでわからない」優勝でルイス・ハミルトンとの差を25ポイントに広げたセバスチャン・ベッテルは、フェラーリのドライバー間で異なる戦略を採ることはレース前のプランではなかったと語る。「あまり多くの計画は立てられなかった。計画は引き離すことだった。でも、バルテリのペースは良かった」とセバスチャン・ベッテルはコメント。「バルテリがピットに入って、キミが反応したのわかった。僕にはまだ少しグリップがあったし、失うものはなかったので、全力でプッシュした。2周でギャップを縮めて前に出たことには自分でも驚いた」「クルマは本当に良かったし、全力でプッシュした。キミの前にでるチャンスがあることはわかっていた」