レーシング・ポイントF1は、ライバルからの反対にも関わらず、アストンマーティンへと名前を変える2021年F1マシンで今季のメルセデス 『W11』のギアボックスとそれに関連するサスペンションパーツを使用してマシンをアップグレードすることを確認した。レーシング・ポイントF1の今季マシン『RP20』は、昨年のメルセデスのタイトル獲得マシン『W10』をコピーしたものだとして物議を醸した。ライバルチームは意義を申し立てたが、ブレーキダクトの競技規則違反として40万ユーロの罰金とコンストラクターズ選手権から15ポイントの剥奪とい...
今シーズンの開幕前には、新型コロナウイルスの財政的な影響を考慮して、2021年も今季のシャシーでレースをすることが合意され、チームはパッケージの弱い領域を開発するには2つの“トークン”してアップグレードを行わなければならなくなった。しかし、そのルールでは、現在それぞれのパートナーから提供された2019年のコンポーネントを使用しているチームは、2つのトークンという制限なしに2020年の同等のコンポーメントに切り替えることができる。これにより、来年アストンマーティンはメルセデス W11の完全にリアエンドをアップグレードすることができ、同様にアルファタウリもレッドブル RB16のパッケージを移管することができる。フェラーリのパートナーであるアルファロメオとハースに関しては、すでにフェラーリの2020年型のギアボックスと関連パーツを使用しているため、このルールの恩恵を受けることはできない。シーズンが開幕して、レーシング・ポイント RP20のポテンシャルが明らかになると、ライバル勢は2021年マシンにW11のエレメントが追加し、マシンの他の領域に2つのトークンを使用してさらに開発を実行できることに気づいた。フェラーリのF1チーム代表を務めるマッティア・ビノットは今年7月に「我々は最終的にパッケージ全体を2019年から2020年のパッケージにアップグレードできるチームがいることに完全に満足していない」と語った。「トークンが2つというシーズンは全員にとっても同じなので不公平だと思う。我々にはトークンは2つしかない。全員がそれに限定されるべきだ」だが、この件はFIA(国際自動車連盟)で提起されたものの、変更はなかった。レーシング・ポイントF1のテクニカルディレクターを務めるアンディ・グリーンは、今では反対派は勢いはなくなっていると語る。2020年仕様のパーツへの域について質問されたアンディ・グリーンは「そうなると思う。それが行われている」とコメント。「ルールは我々にそれをすることを許している。我々はそれを先に進めている。我々はFIAとそれをクリアにした。我々がそうすることに問題はない」「ルールに書かれているより、チームはマシンを2020年仕様に引き上げることができる。これは公正だと思う」「新型コロナウイルスが始まる前に我々が2019年のサスペンションを走らせることを選択したわけだし、我々は反対されるべきではない。我々のマシンを他の誰もが持っているものと同じ仕様にすることは許可されるべきだ」「明確にしておくと、これは2020年のサスペンションへのアップグレードであり、2021年へのアップグレードではない。現在我々が走らせているのは2019年のものだ」「つまり、彼らがやりたいことは、我々にペナルティを課して、最新の状態にするのではなく、2年前のパーツを走らせ続けようとしている」「我々がアドバンテージを得て、2021年のパーツをマシンに搭載するわけではない。彼らが今持っているのと同じように最新版にするだけのことだ」
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