レーシング・ポイントF1チームのオーナーであるローレンス・ストロールのアストンマーティン買収が1月中にも成立する可能性があると Bloomberg が報じている。昨年から株価で下落しているアストンマーティンの買収にカナダの大富豪であるローレンス・ストロールが関心を示していると報じられており、詳細な議論を進めていると報じている。
また、アストンマーティンの買収には中国の浙江吉利控股集団も乗り出していたが、同紙によると交渉は難航し、それによってローレンス・ストロールの扉が大きく開かれたと報じている。だが、報道によると、ローレンス・ストロールは、アストンマーティンにが2億ポンド(約285億円)の出資を打診しているが、アストンマーティン側はそのほぼ2倍の額を提示しているといい、両者の間にはまだ大きな隔たりがあるという。ローレンス・ストロールは、トミー・ヒルフィガー、ピエール・カルダン、ラルフローレン、アスプレイなどの投資から20億ポンドを超える資産価値があると推定されている。彼の有名な自動車のコレクションには、世界で最も価値のあるクラシックフェラーリのコレクションが含まれている。ローレンス・ストロールがアストンマーティンの主要株主となった場合、レーシング・ポイントF1チームは完全にアストンマーティンのF1チームになる可能性があると報じられている。その際にはチームは伝統のブリティッシュ・グリーンのカラーリングを纏うことになるとされている。またローレンス・ストロールがアストンマーティンを買収してリブランディグした場合、2021年からホンダのF1エンジンを搭載する可能性があると報じられている。アストンマーティンへのローレンス・ストロールの大規模な投資は、レーシングポイントとホンダF1の関係に利益をもたらすことになっても驚きではない。アストンマーティンは、レッドブルのタイトルスポンサーを務め、ハイパーカーのヴァルキリーを共同開発するなど密接な開発を築いている。レーシングポイントは現時点で2021年以降のエンジン契約をまだ確保できていない。現在のサプライヤーであるメルセデスは2021年からマクラーレンへの供給をスタートさせる。