F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリが、F1カタールGPが“スポーツウォッシング”に利用されることについてドライバーたちに話すよう促したアムネスティ・インターナショナルからの嘆願に応えた。F1は、11月21日に第20戦としてF1カタールGPを初開催することを発表。シーズン最後の3レースはすべて中東で行われることになった。同じく初開催のサウジアラビアGP、そして、最終戦アブダビGPとともに最後の3レースはすべて中東で行われることが決定した。
F1カタールGPは、新型コロナウイルスの影響を受けた2021年のカレンダーを補う役割だけでなく、2023年から10年間の契約を締結している。2022年に開催されないのは、カタールが2022年11月から12月にサッカーのワールドカップを開催するためだ。この決定に人権団体アネスティ・インターナショナルは、カタールの人権の問題は“非常に厄介”であると懸念をノバ、F1に「このレースに関連するすべての契約にはすべてのサプライチェーンにわたる厳しい労働基準が含まれていることを主張する」よう促した。「ドライバーとチームは、レースに向けてカタールの人権について発言し、スポーツウォッシングとイメージ管理の期間を打ち破る準備をする必要がある」カタールでは、2010年に開催権を獲得して以降、ワールドカップ施設の建設現場で雇用されていた数千人の移民労働者が死亡したと報告されている。アムネスティ・インターナショナルの主張に応えて、F1は「何十年もの間、F1は、経済的、社会的、文化的利益を含め、あらゆる場所で前向きな力となるように努力してきた」と述べた。「F1のようなスポーツは、国境や文化を越えて国やコミュニティを結びつけ、信じられないほどの競争と成果の情熱と興奮を共有するという独自の立場にある」「我々は権利に対する責任を非常に真剣に受け止め、契約に定められているカウンターパーティやサプライチェーンの人々に高い倫理基準を設定し、その遵守に細心の注意を払っていく」スポーツウォッシングとは、スポーツを使用して国の世界的なイメージを高め、外部からの批判をそらし、不都合な事実から目を背けさせようとすることを意味する。