PUREの代表クレイグ・ポロックは、テクニカルディレクターとして元FIAのジル・シモンと契約したことへのF1チーム代表らの懸念に動じていない。先週、PUREは、FIAでパワートレインおよびエレクトロニクス部門のディレクターを務めていたジル・シモンが、テクニカルディレクターとして加入することを発表した。
ジル・シモンは、2014年から導入されるV6エンジンの計画に関与していたので、多くのF1チーム代表が怒りを表明していた。「私にとっては問題だ」とルノーのチーム代表エリック・ブーリエは述べた。「彼は、多くのエンジン関係者と話していたし、IPと情報にアクセスしていた」「FIAは、技術の移行しないように十分な長さのガーデニング休暇をとらせてリリースすべきだ」しかし、クレイグ・ポロックはエリック・ブーリエを始めとする関係者の懸念を軽視している。「彼らは事業計画を与えたわけではないし、全ての技術計画を与えたわけではない。ちょっと誇張していると思う」「彼らは全員、オープンな議論が行われた会議に参加していた。オープンな議論の場で、すべてのメーカーが他のメーカーがしていることを知っている」「だが、彼らの言い分も理解はできる。私がシャシーメーカーだったら、レッドブルからエイドリアン・ニューウェイを引き抜いただろう。その場合、他メーカーはあまり良い気分ではないだろうと思う。その状況に少し似ていると思う」「ジルが我々といることをとても嬉しく思っている。だが、以下のことは明確にしておきたい。我々は他のメーカーと戦うためにここにいるわけではない。我々はF1が将来より強くなるため、彼らと一緒に取り組むためにここにいる」クレイグ・ポロックは、ジル・シモンの起用に問題があるなら、チームはFIAとともに対処するべきだと述べた。「ロブ・ホワイトと長めの話をした」とクレイグ・ポロックはコメント。「彼が言っていることは理解できるし、ロブに直接ジル・シモンと話すことを提案した。だが、ロブは問題は私やPUREではなく、実際はそのシステムとFIAにあることを明白にしていた」「ポジションから去りたい人物がいる場合、彼らがそうすることができる方法はある程度ある。それは契約次第だ。ジルはまったく妨害やガーデニング休暇なしにFIAを離れて良かった。公正に事を行った」関連:F1エンジンメーカー、ジル・シモンからPUREへの情報流出を懸念