ポルシェは、今月末までにWECのLMP1クラスでの将来を決断することを明かした。ポルシェ撤退の噂は、フォーミュラEのモナコおよびベルリンで同社の関係者が目撃されたことで加速。また、今月5日(水)には2021年以降のF1エンジンのレギュレーションを検討する会議“パワーユニット ワーキンググループ”にメーカーとして参加しており、F1参戦も噂されている。
この件についてポルシェのLMP1代表を務めるフリッツ・エンツィンガーは「7月末までに決断を下すつもりだ」と実際にWEC撤退を検討していることを認めた。だが、フリッツ・エンツィンガーはそれ以上は語ろうとせず、週末のWEC 第4戦 ニュルブルクリンクに集中しているとした。2015年8月、ポルシェは当初の2014年から2016年までの3年間のレースプログラムを延長。理論的には2018年末までLMP1でのレースにコミットしている。ライバルであるトヨタは2019年までWECへの参戦をコミットしているが、ポルシェが撤退することになった場合、そのプランがどうなるかは不明だと述べている。「現時点で我々がわかっている状況では、我々のマネジメントは来年までコミットしている」とトヨタのテクニカルディレクターを務めるパスカル・バセロンはコメント。パスカル・バセロンは、2016年末のアウディに続いてポルシェが撤退することになれば“問題”だと認める。「状況が変わったとき、我々の戦略を見直すことになる。だが具体化されていないことについてこれ以上述べることはできない」「我々のポジションがどうなるかはわからない。だが、我々には競争相手が必要なのは確かだ」パルカル・バセロンは、先月のル・マン24時間レースの週に2020年の新レギュレーションが発表された際、新たなメーカーがLMP1クラスに参戦することを期待していると述べていた。関連:ポルシェ、WECを撤退してF1に参戦?
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