ポルシェは、マルク・リーブとロマン・デュマがFIA世界耐久選手権(WEC)に参戦するLMP1チームを離れることを発表した。マルク・リーブとロマン・デュマは、今年のル・マン24時間レースを制し、ドライバーズタイトルを獲得した919ハイブリッド #2号車をドライブしていた。ポルシェは25日(金)、二人がLMP1チームを離れることを発表。だが、ポルシェとの契約は継続し、新たな役割を担うとしている。
ポルシェAGの研究開発担当役員のミヒャエル・シュタイナーは、彼らのポルシェへの献身に対して深い敬意を表した。「マルクとロマンはポルシェに多大な貢献をしました。ドライバーとしての任務だけでなく他の国際レースでのサポートにもおよびます。彼らはスポーツマンシップとポルシェのブランドバリューを明確に体現しました。」「LMP1プログラムは、特にチームの強化段階とル・マンにおいてマルクとロマンの経験から多大な恩恵を受けました。近年は共に浮き沈みも経験しました。この2人の真のレーサーが、ル・マン覇者および世界チャンピオンとしてポルシェでのキャリアの一部を終えることができることを非常にうれしく思います。マルクとロマンの優れたドライビングと精力的な取り組み、そして忠誠心に心から感謝します」とLMP1担当副社長のフリッツ・エンツィンガーが言い添えました。20歳でポルシェのワークスドライバーになったマルク・リーブは、多数の国際的な成功にもかかわらず、家族もできたのでスポーツだけを頼りにすることはなかった。2人の子供の父でシュトゥットガルト近郊のルートヴィヒスブルク出身のマルクは、エスリンゲン工科大学に入学して自動車エンジニアの学位を取得した。「私はLMP1プログラムがワークスドライバーとしての最後の仕事になると思っていました。だから早めにポルシェのコックピット以外での将来のキャリアのための進路を設けようと努めました。長年にわたってあらゆる機会と可能性を与えてくれたポルシェに感謝します。そして20年以上にわたってレースを応援してくれた家族にも感謝します。時にはつらいこともありましたが、皆様のおかげで報われました。ル・マン覇者と世界チャンピオンとしてポルシェの国際カスタマーレーシングに異動することは、私にとっては信じ難いほどの光栄です」とマルク・リーブは述べました。ロマン・デュマとポルシェの関係も919ハイブリッドのコックピットの任務を超えて続く。2003年からポルシェのワークスドライバーを務めたロマンは、自分のチームも運営し、ラリーや有名なパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムにポルシェ車で出場して優勝を飾っている。南仏のアレス出身で現在はスイスのアルジェに暮らすオールラウンダーのデュマは「私にとって、ポルシェは家族のようなものです。すばらしいレーシングカーとともに過ごしたこれまでの年月が頭をめぐります。911 GT3によるスパ・フランコルシャンやノルドシュライフェ、RSスパイダーによるセブリングなど、チームは数え切れないほどの歴史的偉業を成し遂げました。この3年間は、LMP1カテゴリーの新しいポルシェ チームと一緒にプロの最高レベルを体験しました。競争の厳しさと技術的難度の高さも抜群でした。ポルシェによるル・マン24時間レース優勝で私の夢は叶いました。これまで長年にわたって共に達成してきた偉業を誇りに思います。私はチャレンジャーとして間もなく新たな目標に挑みます。」と述べた。
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