ピレリは、今シーズン限りでWRCへのタイヤ供給を終了。2017年はミシュランとDMACKが新世代のWRCカーにタイヤを供給する。F1のタイヤ供給元であるピレリは、独占供給した3年間を含め、WRCと長い関係を築いてきた。1年間の中断を経て2014年にWRCに復帰したピレリだが、今年は上位チームへの供給はなかった。
ピレリのモータースポーツダイレクターを務めるポール・ヘンベリーは、同社はグローバルな国内ラリーシリーズへのサポートには熱心なままだと強調した。「ラリーは我々が非常に情熱をかけているモータースポーツであり、引き続き、熱心にサポートを続けていく」「しかし、世界中で供給している300ほどの他の選手権に集中するために来シーズンのWRCタイヤをホモロゲートしていない」ポール・ヘンベリーは、ヨーロッパのジュニア選手権へのピレリの支援は続けていくと述べた。「それは、よりワイドなプラットフォームで競争する機会を与えることで、若手ドライバーのキャリアを進めていくという我々の哲学に完全に合致する」「大部分の若いラリードライバーは、彼らの国内選手権でキャリアを開始するので、我々は世界中のそれらの選手権に最新の製品を供給し続けていくし、将来のスポーツにおける我々の世界的な存在感を強めていく」ピレリのWRCプログラムは、元F1ドライバーのロバート・クビサが今年WRCに参戦できなかったことで縮小していった。ピレリの最後のWRCは、来週末のラリー・オーストラリアとなり、プライベーターのロレンソ・ベルテッリのフォード フィエスタRS WRCとWRC2のニコラス・フックスのシュコダ ファビアR5に装着される。ミシュランとDMACKは、先月末の最終期限前にFIAに2017年タイヤを登録している。来シーズン、DMACKは1〜2台のフォード フィエスタRS WRCにタイヤを供給し、ミシュランは4つのファクトリーチームへタイヤを供給する。