ピレリは、2024年のF1世界選手権では新しいコンパウンドのタイヤが登場しないことを認め、C0タイヤが廃止されることを明らかにした2023年シーズンに先立ち、ピレリは当時最も硬いC1タイヤとC2タイヤの性能差を減らすために新仕様のC1コンパウンドを導入し、2022年のC1はC0コンパウンドとなった。
しかし、テストされたにもかかわらず、C0タイヤはグランプリの週末に使用されることはなく、ピレリはバルセロナやシルバーストーンなど、タイヤに大きな負荷がかかる高エネルギートラックでは最も硬いタイヤとしてC1を選択した。2024年、ピレリのラインナップは5種類のコンパウンドに戻り、C1が最も硬く、C5が最も柔らかくなる。カラーも変わらず、最もソフトなタイヤにはレッド、ミディアムにはイエロー、最もハードなタイヤにはホワイトのサイドウォールマーキングが施される。ピレリのモータースポーツ責任者であるマリオ・イゾラは、「恒例となったように、各チームはグランプリ後の火曜日にテストデーを設け、若手ドライバーのためのマシンと、理論的にはタイヤをテストするためのマシンの2台を用意する」と説明する。「しかし、試す新しいコンパウンドは存在しない。FIAは最近、2024年のコンパウンドは今年のものと同じになると発表した」「唯一の変化は、今年のレース週末に一度も使用されなかったC0が廃止されたため、利用可能なものが6つではなく5つになることだ」「したがって、このテストはチームが来シーズンに向けてデータを収集してタイヤマネジメントに取り組むのに役立つことになる」「チームはテスト用に事前にタイヤ割り当てを行うことになる。タイヤ作業を行う車両はテストで利用可能な10セットを用意し、C1が1セット、C2が1セット、C5が2セット、そしてC4とC3が各3セットで構成される。」「一方、若いドライバー向けの車には、C3とC5が2セットずつ用意され、C4も4セット用意される予定だ」アブダビでのレースでは、ピレリはラスベガスと2022年のヤス・マリーナでのイベントと同じC3-C4-C5レンジを持ち込む。