ピレリのF1責任者は、フルウェットタイヤを「使い物にならない」と主張するドライバーたちに異論はない。F1ルールでは、土曜日にスパ・フランコルシャンで行われたスプリントのように、セーフティカーの後ろでレースがスタートする場合、ドライバーはフルウエットを装着しなければならないと定められている。
しかし、スパでは、セーフティカーが解除されるとすぐに、ほぼすべてのドライバーが、より競争力のあるインターミディエイトに交換するためにピットインするというを決断を下した。メルセデスF1のドライバーでGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)のディレクターを務めるジョージ・ラッセルはレース後、「フルウェットはまったく使い物にならない」と語った。「本当に、本当にひどい。あのタイヤはインターミディエイトよりも1周あたり6~7秒は遅い」「インターミディエイトでアクアプレーニングに見舞われたときくらいしか、このタイヤを使いたくなる理由がないので、大幅に改善する必要がある」興味深いことに、ピレリのボスであるマリオ・イゾラは必ずしもラッセルに同意していないわけではない。マリオ・イゾラは、ピレリがすでに将来の「スーパーインターミディエイト」あるいは「インターミディエイトプラス」タイヤのアイデアを練っていることをスパ・フランコルシャンで明かした。ピレリは最近、フルウエットのパフォーマンスを向上させているが、大きな問題は、サーキットが非常に濡れているときにレースが行うことにレースディレクターがますます消極的になっていることだ。「それらはただのセーフティカー用のタイヤなのか?」とイゾラは訝しがる。「我々は常にドライバーの視点に立っているし、それはチームやFIAとともに取り組んでいる問題だ」「ドライバーたちがフルウェットでレースをできるように、タイヤのスプレーを減らすことができるものを探し続けるという考えであれば、インターミディエイトとフルウェットの2種類を残すべきだ」「しかし、レインタイヤがセーフティカーの後ろでしか使えないのであれば、そのタイヤは使い物にならない。それならば私もドライバーの意見に同意する」「どちらの方向に進みたいのか、どの製品がF1に必要なのかを決める必要がある」