ピレリが、F1日本GPの予選を振り返った。F1日本GPの予選結果は、メルセデスのニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンによる、今シーズン8回目のフロントロー独占となった。この両ドライバーのみがQ2でミディアムタイヤによる1回のランでQ3進出に成功した。
今週末用として選択されているのは、ミディアムタイヤとハードタイヤ。ロズベルグとハミルトンのみが、トップ10ドライバー中で決勝用に新品のミディアムタイヤを1セット持っていることになる。昨日からの温暖なコンディションは今日も続き、予選開始時の気温は27℃、路面温度は38℃だった。メルセデス、ウィリアムズ、マクラーレン、レッドブルの両ドライバーとフェラーリのフェルナンド・アロンソは、ハードタイヤのみでQ1を通過した。Q2以降、全ドライバーがミディアムタイヤのみを使用した。路面の改善によって両コンパウンド間の性能差は縮小し、現時点では、ミディアムがハードよりもラップあたり0.5秒速くなっている。決勝でのメインタイヤとなることが予測されているミディアムタイヤは、熱によるデグラデーションが大きいため、ドライバーたちは、可能な限り多くの新品タイヤを温存しようとした。Q2では、メルセデスの両ドライバーのみが1回のランでQ3へ進出し、1セットの新品ミディアムタイヤを温存することに成功した。Q3では、他チームのドライバー同様にメルセデスの両ドライバーも2回のランを行った。ロズベルグは、2回目のランでポールタイムを記録。路面の改善はその後も進んだが、ロズベルグのタイムを破るドライバーは現れなかった。3番グリッドを獲得したウィリアムズのバルテリ・ボッタスは、ハミルトンを除きポールタイムから1秒以内のタイムを記録した唯一人のドライバーとなった。午前中の最終フリー走行においても、ロズベルグがミディアムタイヤで最速タイムを記録していた。ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)「昨日にひきつづき今日も大きな驚きはありませんでした。予想通り、両コンパウンド間の性能差はわずかに縮小していますが、やはりミディアムタイヤが決勝でのメインタイヤとなるでしょう。もちろん、これは雨が降らなかった場合のことです。台風が接近し、雨が降る可能性が非常に高くなっていますので、明日は全く異なった展開となるかもしれません。どのようなレースになるのか興味深いところです」
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