ピレリが、F1韓国GP初日のフリー走行を振り返った。フリー走行2回目では、メルセデスのルイス・ハミルトンが、P Zeroレッド・スーパーソフトタイヤを使用して、韓国グランプリ金曜フリー走行の最速タイムを記録した。韓国GPには、P Zeroレッ ド・スーパーソフトとP Zeroホワイト・ミディアムコンパウンドが選択されている。これは、2週間前のシンガポールGPと全く同じタイヤ選択。
ルイス・ハミルトンは、午前中のフリー走行1回目でレース用のセットアップ作業を行う中、P Zero ホワイトで最速タイムを記録し、ヨンアムサーキットでの2つのセッションでトップとなった。最速タイムは、ルイス・ハミルトンがFP2で記録した1分38秒673。ルイス・ハミルトンがFP2のセッション半ばで最速タイムを記録し、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが、同じくスーパーソフトコンパウンドで2番手タイムを記録した。両セッションともに、最高気温が24°Cの温暖なドライコンディションの下で行われた。しかし、明日以降は雨まじりの天候が予測されており、日曜日の決勝はウェットでのレースになる可能性がある。ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)「各チームは、シンガポールでの経験から、ミディアムとスーパーソフトに関して既に豊富なデータを持っていますが、このサーキットの特性はシンガポールとは全く異なるものです。特に横方向の負荷が非常に大きいため、戦略を構築するにあたって、多様な燃料搭載量での摩耗とデグラデーションのレートを正確に読む作業が絶対不可欠です。フリー走行の序盤、トラックは非常に“グリーン”な状態でしたが、これは予測していたことで、トラックにラバーが乗るにつれてタイムが速くなっていきました。滑りやすい路面にもかかわらず、グレイニングはそれほど問題にはならず、概ね順調に進んだので、各チームはプログラムを予定通りに消化することができたと思います。両コンパウンド間の性能差は、明日はもう少し縮まってくると予想していますが、現時点でラップあたり約1秒ですので、興味深い戦略を組み立てるための余地は広範囲に渡ってあるでしょう。しかし、天候とセーフティーカーについては予測がしにくく、この土日の天候は不安定な状態となりそうで、 また、韓国でのセーフティーカー導入率も高いため、これらがレースの様相を一変させる可能性があります。これらの不安定な状況の下、できるだけ多くの情報を持っておくことが常にベストなことです。したがって、フリー走行での作業が非常に重要になるのです」
全文を読む