ピレリは、今シーズンの残りのレースでハードタイヤを使用しない意向であることを明らかにした。ピレリは先日、今後3レースでハードタイヤを使用しないことを発表していたが、モータースポーツディレクターを務めるポール・ヘンベリーは、残りのシーズンでもハードタイヤを使用することはないだろうと述べた。
特にフェラーリは今年、ピレリのハードタイヤに苦戦を強いられており、フェラーリにとっては朗報となる。「再びハードコンパウンドを見ることはないと思う」とポール・ヘンベリーはコメント。「おそらく固すぎたと思っているし、ミディアムでも今後のアグレッシブなサーキットで十分に強力であることは証明されていると思う。なので、ハードを使うことはないと思う」またポール・ヘンベリーは、来年はミディアムとソフトの間を繋ぐ新しいコンパウンドを導入する予定であるため、来年もハードタイヤが使用させることはないだろうと明かした。「おそらく来シーズンはミディアムがハードになるだろう」「現在のソフトとハードの間になんらかのものを入れることになるだろう。我々は、それぞれの差を約1秒に保ちたい。正直なところスーパーソフトとソフトのギャップが適切だ。1秒のスピードアドバンテージがあるが、はっきりとしたグラデーションと使用制限の差が得られている」「新しいミディアムと新しいハードによってそれを繰り返すことができれば、十分に適切だと考えている」ポール・ヘンベリーは、ピレリはあらゆるトラックでタイヤの性能をうまく引き出せるように、レース毎にタイヤコンパウンドを変えていくことは継続していくことを明らかにした。「我々が向かうサーキットは再び異なってくるので、そうしなければならないと考えている。多くの類似点があるのはストリートサーキットだけという傾向がある。シンガポールは、雨の可能性、夜、40℃の気温によって特有の状況のなかで行われるので、魅力的になるだろう」「我々はいくつか別の面白いシナリオを持っているし、我々自身にいくつか挑戦を投げかけようとしている」またポール・ヘンベリーは、今年ピレリがやってきた仕事は、F1のショー的要素を改善させるために役立っていると賞賛した。「ピレリは喜んでいいと思う。ピレリチームは素晴らしい仕事をしてきたと思っている。準備するチャンスは非常に限られていたし、チームとテストをする機会も限られていた。それら全ての条件を考えると、我々は素晴らしい製品を届け、週末の光景に何らかのことを加えられたと思っている」