元F1ドライバーで現役フォーミュラEチャンピオンであるネルソン・ピケJr.が、F3に参戦することを表明。マカオGPに挑む可能性も浮上している。WEC(FIA世界耐久選手権)と並行して今季もフォーミュラEで戦うネルソン・ピケJr.だが、今週末にモータースポーツのステップをF3まで後退し、カーリンのドライバーとして市街地が舞台のフランヅ・ポーで弟ペドロと対決する。
「カーリンとは去年のトロントで一緒に仕事をして、素晴らしい時間を過ごしたし、今週末にポーで再びチームを手助けできることを嬉しく思う。ストリート・サーキットでの経験は、その全てが僕のフォーミュラEでの戦いに役立つし、今季に他のカテゴリーに対応していくという挑戦を楽しむつもりだ」昨年、ネルソン・ピケJr.は、マックス・チルトンの代役としてトロントで開催されたインディ・ライツでカーリンから参戦した経験があり、その際にポールポジションを獲得している。ネルソン・ピケJr.がF3で戦うのは2004年に優勝を飾ったイギリスF3選手権以来のこと。当時は父ネルソン・ピケのチームであるピケ・スポーツに所属していた。カーリンのチーム代表トレバー・カーリンは、様々なカテゴリーでのレースを望むネルソン・ピケJr.の姿勢をジム・クラークの時代にたとえた。「ネルソンは真のレーサーだ。彼はいかなるレベルでも競争を恐れず、ジム・クラーク時代のドライバーを思い起こさせる。クラークはただレースへの熱に動かされ、様々なカテゴリーに参戦していた」「昨年、これまで訪れたことのないサーキットで慣れないインディ・ライツのマシンに乗り込み、ポールポジションを獲得したネルソンにチームは深い感銘を受けた。フォーミュラEでの彼の戴冠はストリート・サーキットにおけるその才能をはっきりと映し出している」「今週末、彼はチームと我々の若手ドライバーたちにとって素晴らしい資産になると確信しており、ポーで彼と仕事をするのを楽しみにしている。また、今季の終わりにマカオで再び彼と働けることを願っている」