アルファタウリ・ホンダF1のピエール・ガスリーは、レッドブル・レーシングから降格して以降のパフォーマンスを考えれば、レッドブルが自分をメインチームに戻さなかった理由が分からないと認める。ピエール・ガスリーは、2019年途中にレッドブル・レーシングからトロロッソに降格させられて以降、F1グランプリのウィナーとなり、一貫して高いレベルでパフォーマンスを発揮している。
しかし、レッドブルF1は、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてピエール・ガスリーを再び昇格することをほとんど考慮していないように思える。ピエール・ガスリーの後任であるアレクサンダー・アルボンが結果を残せなかったことで、レッドブルは2021年に同社のタレントプール外のセルジオ・ペレスを起用したが、現在ではある種のスランプに陥っている。F1オランダGPは、ピエール・ガスリーの好調さとセルジオ・ペレスの苦労の最新の例となった。ガスリーは予選キャリアベストタイの4番グリッドを獲得して4位フィニッシュした一方で、セルジオ・ペレスはトラフィックによる異常な状況あったものの、Q1で敗退して16番手に沈んだ。決勝ではピットレーンから8位まで挽回したペレスだが、週末を通して優勝したマックス・フェルスタッペンのレベルに匹敵することができなかった。しかし、セルジオ・ペレスはF1ベルギーGPの週末に2022年もマックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてレッドブル・レーシングに残留することが発表されており、ピエール・ガスリーは来季もアルファタウリでシーズンを続けることが発表された。F1オランダGP予選後にスカイスポーツF1の専門家ニコ・ロズベルグから、2022年にレッドブルのシートに選ばれなかった理由の説明を受けたかどうか尋ねられたとき、ピエール・ガスリーは「どうしてか分からない」と認めた。「でも、まあ、ディスカッションはした。彼らは僕のパフォーマンスに本当に満足していると思うけど、明らかにそれだけではないみたいが・・・あなたは僕と同じようにそれがどれほど難しいかを分かっていると思う。まあ、彼らは彼らの決定をした」「当然ながら、それは僕にとって小さな失望だった。なぜなら、それが僕が望んでいる場所だからね。僕は速いマシンを手に入れたいと思っている」「アルファタウリが僕に実際に強いマシンをく与えてくれていないわけではないけど、彼ら(レッドブル)次第だったということだ。残念ながら、それは起こらなかった、今後もそれが起こらないという意味ではないけど、来年はそこで走ることはないのは確かだ」パドックでは、レッドブル・レーシングでのピエール・ガスリーの最初のスティントが与えた影響が、彼を連れ戻すことを上層部に躊躇させ続けている、もしくは、少なくともアルファタウリの方がガスリーにより適しているという全般的な信念がレッドブルにはあるという印象が広まっている。しかし、ピエール・ガスリーの2021年は、F1でのこれまでで最も説得力のあるシーズンになる可能性がある。ガスリーは、アルファタウリ・ホンダのポイントの大部分を獲得し、予選でも負けないしと、ルーキーのチームメイトである角田裕毅を圧倒的に上回っている。特に予選のパフォーマンスと結果を最大化した最近のレースについて質問されたピエール・ガスリーは「僕はそれをあまり示していない。実際、ファビ(ファビアナ・ヴァレンティ/アルファタウリ コミニュケーション責任者)としか話していない。彼女は『気づいている』と言ってくれているからね」とコメント。「僕は常に完璧主義者だし、常に完璧を求めている。僕は彼女『僕が不満ではないと言う場合、それは本当は満足しているという意味だ』と伝えている。そして、それが今の僕の感覚に近い。これ以上のことはできなかったと思うし、ドライバーとしてはとてもいい感じだ」「今年は非常に一貫していると思う。僕が到着して以来、間違いなくF1で最高のレベルでパフォーマンスを行っていると思う。そして、それに気づいたのは良いことだ」