アルファタウリ・ホンダF1のピエール・ガスリーは、自分の夢を“壊そう”とする人々がすべて間違っていることを証明したいという気持ちがモチベーションになっていると語る。2018年にトロロッソ(現在のアルファタウリ)でF1キャリアの力強いスタートを切ったピエール・ガスリーは、翌年レッドブル・レーシングに昇格を果たしたが、プレシーズンテストでのクラッシュから調子を落とし、その実力を疑問視する人々の厳しい目に晒された。
マックス・フェルスタッペンのパフォーマンスレベルに近づくことができなかったピエール・ガスリーは、わずか12戦で元のトロロッソに戻された。だが、それ以来、着実にパフォーマンスを立て直したピエール・ガスリーは、2020年のF1イタリアGPでの優勝を含めた3回の表彰台を獲得し、グリッドで最高のドライバーのひとりとして評価され続けている。それでも、レッドブルはピエール・ガスリーにもう一度トップチームで戦うチャンスを与えることに興味を示さず、時には彼の業績を軽視してきた。自分の実力を疑う人々についてどう感じているかと質問されたピエール・ガスリーは、それは成功のための追加のインセンティブを与えるだけだと語る。自分がタイトルを獲得するチャンスがないと言われたらF1を辞めるかと質問されたピエール・ガスリーは「何度も何度もそういうことが起こったと思うし、僕はここで彼らが間違っていることを証明している」と答えた。「当然ながら、F1への道のりで、自分をサポートしている人と、明らかにサポートしていない人がいたし、夢を壊したり止めたりしようとする人もいる。それも旅の一部だ」「でも、ある意味で、僕は常にそういったネガティブ的な考えをポジティブなエネルギーに変えてきたし、もっと良い結果を達成して、自分自身に取り組み、いつの日かそういった人に証明するためのモチベーションと決意をさらに高めきた。物事がうまくいくこと、それが可能ということをね」「間違いなくそれはモチベーションの源でもある。僕たちはここで世界で最高の仕事をしているわけだし、僕たちがやっていることをやり続けていくのは間違いない」ピエール・ガスリーは今シーズンも素晴らしいフォームを続けており、F1アゼルバイジャンGPでは、シャルル・ルクレールとのスリル満点の終了間際のバトルを制して3位でフィニッシュした。実際、ピエール・ガスリーは今年の開幕戦レースを除くすべてのレースでポイントを獲得しているが、それでも序盤戦にもっと良い結果を出せた可能性があると感じている。とは言え、、物事が最近どのように進んできるかに満足しているとピエール・ガスリーは語る。「今年の初めには、いくつか良い土曜日があったけど、日曜日がいつもうまくいくとは限らなかった」とピエール・ガスリーは語る。「でも、最後の2つのレースでは、間違いなく素晴らしい仕事をした。それはまさに僕たちが必要としていたものであり、3位表彰台を獲得できたのは素晴らしいことだ。これからポールリカールでホームレースが行われるし、ちょうどいいタイミングできた」「残りのシーズンにむけて多くの熱意と強い期待がある。僕たちが実証したパフォーマンスレベルは、今後のレースで自分たちが何を生み出せるかを見たいと思わせている」