ピエール・ガスリーは、結果的に間違った判断になってしまったものの、F1エミリア・ロマーニャGPをフルウエットでスタートするというチームとの決定を自分も支持していたと語った。決勝前に土砂降りの雨が降ったF1エミリア・ロマーニャGP。チームメイトの角田裕毅はインターミディエイトでスタートしたが、5番グリッドのピエール・ガスリーは、エクストリームウエットでレースをスタートすることを決断した。
他にもフルウエットでスタートしたドライバーは3人いたが、スタート時には雨も上がって路面はどんどん乾いていき、レース前半の理想的なタイヤはインターミディエイトだった。インターミディエイト勢に抜かれてズルズルと後退したピエール・ガスリーは15周目に耐え切れずタイヤ交換。それによってフィールドのさらに後方に順位を落とすことになった。だが、ピエール・ガスリーは34周目の赤旗中断の恩恵を受けたドライバーのひとりであり、再開後はドライタイヤで挽回して8位でフィニッシュ。さらにレース後にランス・ストロールにタイム加算ペナルティが科せられたことで7位に昇格した。「確かに、僕たちにとって素晴らしい午後ではなかった。正直、非常に難しかった」とピエール・ガスリーはコメント。「僕たちはウェットでスタートすることを決定した。僕も賛成していた。チームも賛成していた。試してみようと思ったのけど、最終的、ウェットでコースに出ていた唯一のドライバーになってしまったし、グリップはまったくなかった。僕たちはかなり遅かった」「ある時点で僕たちは最下位だったと思う。5位をスタートしたので、それは明らかに僕たちが期待していたものではなかった」「再スタート後、14位だったと思う。ドライでのマシンのペースを生かして挽回しようと頑張った。いくつかのバトルがあり、何とか数ポイントを獲得できた」ピエール・ガスリーにとって最高のレースではなかったが、結果として予想していた場所のすぐ後ろでフィニッシュした。なぜもっと早くインターミディエイトに交換しなかったのかと質問されたピエール・ガスリーは「僕たちは八方ふさがりだった。トラックが乾くのを待っていた。 スタートではうまくいかなかった。もっとうまくやれた部分がないか調べてみる必要がある」とコメント。「僕たちはそれらの人たちと競争する立場になかったので、6位が僕たちが終えることができた場所だと思う。でも、それが競争だ。正しい判断ができることもあれば、間違った判断をすることもある。それが僕たちの学習方法でもある」「僕たちには今後のレースでポイントを争う機会を与えてくれるマシンがあると思うし、正しいことをするようにしなければならない」