トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、2019年にレッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコが自分との“約束”を破ったと主張する。今年、レッドブル・ホンダのドライバーとしてシーズンをスタートしたピエール・ガスリーだったが、前半戦に期待された成績を残すことができず、夏休み後にトロロッソ・ホンダに降格させられた。
だが、トロロッソ・ホンダに復帰したピエール・ガスリーは、見事な復調をみせ、F1ブラジルGPではF1初表彰台となる2位フィニッシュを果たしている。「チームと僕との間に留まておかなければならないことがいくつかある」とピエール・ガスリーは L’Equipe に語った。「F1は冷酷な世界であり、時には多くのお金と政治が存在する。これらの決定に至るすべてを考慮に入れないのは世間知らずだろう」ピエール・ガスリーとヘルムート・マルコの関係は決して悪くはなく、2020年もアルファタウリに名前を変えるチームに残留するが、シーズンの途中で降格されたときには「失望」したし「怒り」も感じたとガスリーは語る。「ヘルムートは僕にいくつか約束していたんだ。特にレッドブルのクルマを乗り換えることに関してね」とピエール・ガスリーはコメント。「さらに、彼は僕がアブダビまでレッドブルにいることになると言っていた。いくつかの約束は守られなかった」「全てに失望したけれど、F1は単にパフォーマンスだけが重要だというわけではないこともわかっている」「僕の方にも違うやり方ができたはずのこともいくつかある。でも、僕はまだ23歳だし、いつかはF1チャンピオンになるという野心を持っている。だから、今年の出来事は全て勉強だったと受け止めている」