レッドブル・ホンダのピエール・ガスリーは、2019年型のホンダのF1エンジンのパフォーマンス向上をすでに感じることができているといい、レッドブル・レーシングにとってF1プレシーズンテストでそれが“唯一の良いニュース”だったと語る。昨年、トロロロッソでホンダのF1エンジンを経験しているピエール・ガスリーは、今年、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてレッドブル・レーシングへと移籍を果たした。
レッドブル・レーシングは、先週行われたF1バルセロナテストではマイレージを稼ぐことに集中したため、タイムシートの上位に顔を出すようなパフォーマンスを発揮することは重要視されていなかったが、それでもトラブルフリーで走行を重ね、ホンダのF1エンジンの信頼性の向上を示した。それでも、ピエール・ガスリーは、昨年からのホンダのF1エンジンの進化を実感していると語る。2019年のホンダのF1エンジンについて質問されたピエール・ガスリーは「ここまでは本当にいい感じだ。僕たちは全開でのプッシュはしていなかったけど、すでにパフォーマンスの向上を感じることができている」とコメント。「それが肝心だ。それに信頼性に関してもまったく問題は発生しなかった」「それに(F1バルセロナテストで総合2番手と3番手タイムを記録)トロロッソを見ても本当に有望だ。4日間の唯一の良いニュースかもね。僕たちは働き続ける必要がある」「他チームは本当に速いけど、現時点で僕たちには自分たちのクルマで多くのことをテストしている。今の僕たちには何がもっとうまく機能するかを理解する必要がある」F1バルセロナテストがスタートした際、レッドブル・レーシングのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、ホンダのF1エンジンの統合をスイス製の時計に例えて“最高に美しい”と語っていた。また、ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は、レッドブル・レーシングからの要望に合わせて2019年F1エンジンもコンパクトな設計を採用しているが、タイトなパッケージングがパフォーマンスを犠牲にすることはないと自信を見せている。ピエール・ガスリーも、ホンダは冬の間に“本当に良い仕事をした”と語っている。ピエール・ガスリーは、テスト2日目にRB15で初走行した際にスピンを喫しているが、それはホンダの問題ではなく、シートがやや快適ではないと感じていたことが原因だった。ピエール・ガスリーは、来週の2回目のF1バルセロナテストに向けてシートを交換することになるかもしれないと明かす。「それが僕たちが見舞われて唯一の問題だった。かなり動いてしまっていたし、来週に向けて改良することになると思う」とピエール・ガスリーはシートについて言及。「全体的に本当にポジティブだった。クルマに大きな問題は発生しなかった。エンジンにもね。本当に良い最初の4日間だった」ホンダのF1エンジンはトラブルフリーの4日間でレッドブル・レーシングとトロロッソを合わせて合計957周(4,454.835km)を走破。F1エンジン別で見ると、メルセデスとルノーを走行距離数で上回っている。ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は「2019年最初のバルセロナテストの4日間は、レッドブル・トロ・ロッソ・ホンダ、アストン・マーティン・レッドブル・レーシングともに順調にプログラムを消化することができました。最終日の今日もスムーズに周回を重ね、多くのデータを蓄積しました」「ホンダにとってはF1復帰後初めて2チームにPUを供給する体制で臨み、オペレーション面でも学びの多いテストになりました。4日間を通してPUに大きなトラブルはなく、トロロッソが482周、レッドブルが475周を走り、ホンダとしては957周を走行しました」「今回得られたデータをこの後の4日間で十分に解析し、テスト2に臨みます。来週も順調にテストを行い、万全の体制で開幕戦に臨められればと考えています」
全文を読む