ピエール・ガスリーは、フェラーリのエンジンの“巨大な差”によってザウバーは復活を果たしており、コンストラクターズ選手権でトロロッソ・ホンダがザウバーに抜かれることを恐れていると語る。現在、ザウバーはコンストラクターズ選手権で9位に位置しているが、今シーズンの6レースでポイントを獲得しており、トロロッソ・オンダととの差は6ポイントまで縮まっている。F1イギリスGPでシャルル・ルクレールがポットストップのミスでリタイアしなければ順位は変わっていた可能性がある。
2017年はコンストラクターズ選手権を最下位で終えたザウバーだが、新しいオーナーシップとフレデリック・バスールがチーム代表に就任。アルファロメオのスポンサーシップを通してフェラーリの“Bチーム”というステータスのもとで今シーズンは大きな飛躍を果たしている。ピエール・ガスリーは「ザウバーは本当に速いし、彼らには力強いパッケージがあるので、僕たちのペースでは彼らを抑えるのが本当に難しくなっている」とコメント。「シャシーという点では僕たちの方がまだ彼らの前にいるけど、彼らがフェラーリから得ているエンジンとパワーユニットのパッケージという点では、それだけで大きな違いがある」「今、彼らは一貫してポイント獲得を獲得できると思うし、彼らを抑えるのは本当に難しいだろうけど、僕たちは自分たちにできることをやっていくつもりだ」ピエール・ガスリーは、バーレーンで4位、モナコで7位に入賞。イギリスでも1ポイントを獲得したかに思えたが、ガスリー曰く“馬鹿げた”レース後のペナルティによってそれを逃すことになった。チームメイトのブレンドン・ハートレーはアゼルバイジャンGPの幸運な10位だけで、トロロッソ・ホンダのコンストラクターズポイントには1ポイントしか貢献できていない。「僕たちはバーレーンやモナコのようにポイントを獲得できるチャンスがあるときはそれを確実に獲っていく必要がある」とピエール・ガスリーはコメント。「現時点では、ノーマルなコンディションでは僕たちには戦えるパッケージとスピードがない」「ハースは本当に速いし、ザウバーもフェラーリ製エンジンにとって本当に速い。フォース・インディアもうまくやっているし、ルノーにはシャシーとパワーユニットの間で本当に強力なパッケージがある」「僕たちはシャシーは優れてるけど、エンジンによってあまりに多くのタイムを失っている」「ブダペストはチャンスを掴める可能性のあるトラックだし、可能ならばポイントを獲得するためにすべてを完璧に行う必要がある」2017年には1年落ちのフェラーリ製エンジンを使っていたザウバーだが、今年は最新スペックのエンジンだけでなく、ヒンウィルのチームに大きな投資を行っている。シャルル・ルクレールは3戦で2度のQ3進出を果たしており、ルノーのカルロス・サインツは、今シーズンのザウバーの進歩は、フェラーリがカスタマーの“大幅な前進”を助けていることを証明している。「オーストラリアでザウバーがスタートした位置と今の彼らの位置を見れば、称賛に値する」とカルロス・サインツは語った。ザウバーのドライバーを務めるマーカス・エリクソンは、チームの現在のポジションは12ヶ月前とは“大違い”だと語る。「財政面のプラットフォームはとても強いし、すべてがそこから構築されている」とマーカス・エリクソンはコメント。「僕たちはチームに素晴らしい人材を獲得しているし、すでにいた人々もモチベーションをもって成長している」「僕たちは12ヶ月前と比較して完全に異なった世界にいる。チームとしての発展ぶりを見るのはとても印象的だと思う」
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