セルジオ・ペレスは、F1カナダGPでのフェリペ・マッサとの衝突事故に関する自身の責任を問う声に反論。また、フォース・インディアは接触する前にリタイアさせておくべきだったとの意見にも反論した。セルジオ・ペレスは、ファイナルラップのターン1でのブレーキングでフェリペ・マッサと接触してリタイア。レース後、この事故の責任を問われたセルジオ・ペレスには次戦での5グリッド降格ペナルティが科されている。
しかし、セルジオ・ペレスは、それ以前にダニエル・リカルドやセバスチャン・ベッテルとポジションを争っていたときとラインを変えていないと主張。フェリペ・マッサはスペースを残すべきだったとの考えを述べた。「自分たちの過失ではないのに、あのような結果を失うなんて本当に落胆している。僕はそれまでのラップと同じラインを走っていたし、ブレーキングのパターンも同じだった」とセルジオ・ペレスはコメント。「ただ後ろからマッサにぶつかられた。僕のクルマの左側にはクリーンなオーバーテイクを仕掛けられるスペースがたくさんし、彼がなぜギリギリで突っ込んでこなければならなかったのか理解できない」「何度もインシデントのリプレイ映像を見たけど、どうしても僕にぶつかる直前のフェリペのターンに目が行ってしまう。僕には彼が考えを変えてレーシングラインに戻りたがっていたようにしか思えない。彼の判断ミスが僕たちの大量得点を奪った」ウィリアムズの車両パフォーマンス責任者を務めるロブ・スメドレーは、無線でセルジオ・ペレスがブレーキを失っていると訴えていたことを受け、フォース・インディアがセルジオ・ペレスをリタイアさせておくべきだったと示唆している。しかし、セルジオ・ペレスはそれが電気系のトラブルだったと明かし、いくつかのセッティングを変更したことでクルマは“完璧にドライブできる状態”だったと強調した。「僕たちがリタイアすべきだったという意見には納得できない。ほんのわずかな調整でクルマは完璧にドライブできる状態だったし、そのことはリタイアする寸前まで証明できていたはずだ」「僕たちより長く走っていた他のクルマも似たような状態だったけど、彼らは問題なくレースをフィニッシュしている。もし僕たちが、いわゆる“末期的”なトラブルを抱えたまま、あれだけ長くレッドブルの2台を抑えられていたと考える人がいるなら、それは明らかに見当違いだ」