リオパラリンピックで成功を収めた元F1ドライバーのアレッサンドロ・ザナルディが、1年以上ぶりにモータースポーツに復帰する。2度のCARTチャンピオンであるザナルディは、今季の狙いをパラリンピックに絞り、男子ハンドサイクルで2012年のロンドン大会に並ぶ金メダル2個、銀メダル1個という成果を残した。
パラリンピックが終了し、アレックス・ザナルディは、改良されたBMW M6 GT3のコックピットに戻り、ROALモータースポーツのドライバーとして10月14日(金)から16日(日)にムジェロで開催されるイタリアGT選手権に参加する。 最後にアレックス・ザナルティがレースに参戦したのは2015年7月に行われたスパ24時間。ブルーノ・スペングラー、元トヨタのF1ドライバーであるティモ・グロックと共にBMW Z4 GT3を駆った。 レースの1週間後、アレックス・ザナルディは50歳の誕生日を迎える。「常に話してきたように、僕の人生はたくさんのことを可能にしていく終わらない栄誉の連続なんだ」とアレックス・ザナルディはコメント。「50歳の誕生日が近づく中でリオ・デ・ジャネイロに備え、コンペティティブな走りができただけではなく、勝利を収められたのは類まれなことだ」 アレックス・ザナルディは、2001年にラウジッツリンクで行われたCARTのレース中の事故で両足を切断したが、そのわずか2年後には見事なレース復帰を果たし、2005年から2009年は義足を装着してBMWから世界ツーリングカー選手権に参戦。その後、ハンドサイクリング競技に転向した。 「僕はもう一度、最初のパッションに熱中するという栄誉を満喫するつもりだ。素晴らしいレースカーのステアリングを握ってね。ミュンヘンの工場であの美しいBMW M6 GT3を見てから、それをドライブすることを夢見てきた」 「そして今、BMWが僕の大好きなサーキットの一つであるムジェロでそれを実現させてくれる。とても嬉しいし、ステアリングホイールをにぎって、僕の能力のベストを尽くしてドライブするのが待ち切れない」