3月27日(水)、鈴鹿サーキットにて、鈴鹿サーキットレーシングスクール(SRS)の2019年度入校式が行われた。40名がライダーあるいはドライバーになる夢を叶えるべく、本格的にレースについて学ぶ。SRSは、“世界のトップクラスとして通用するライダー・ドライバーの育成”を目的として、92年に開校。国内外で活躍する数多くのライダー・ドライバーを輩出してきた。
昨年11月の株式会社モビリティランドとホンダによる合同記者会見では、SRS卒業生の佐藤琢磨氏がSRS-Kart、SRS-FormulaのPrincipalに就任し、長年にわたりSRSで講師として若手ドライバーの教育にあたってきた中野信治氏がVice Principalを務めることが発表された。入校式では、SRS-MotoのPrincipalである岡田忠之氏は「今年の新入生はみんないいレベルです。講師の先生方がアドバイスをくれます。聞くことは簡単ですが、自分の走りを自分の力で分析する力をつけてもらいたい。考えてから講師に質問をしてほしい。そうすることで全日本や世界に行く壁を自分自身で超えてほしい。厳しい世界ではありますが、講師の先生と力を合わせてほしい」と生徒にエールを送った。佐藤琢磨からは「『自分はここで夢をつかむんだ』と97年の入校式で思ったことを思い出しますし、中嶋悟さんから声をかけていただいたことも覚えています。このスクールでは思いきりチャレンジしてほしい。世界で頂点を目指す人に我々は最高峰のサポートをしたい。自覚と意識を持って、いま自分が座っているシートが当たり前と思わないでほしいです。みんな才能があって選ばれた人であるのは間違いありませんが、悔しい思いをした人たちがいることを忘れずに、この時間を大切にしてほしい。両親、講師陣、メカニックに感謝をして、自分に負けないよう最高の走りをして、最高の人間になってください。成長をすごく楽しみにしています。1年間一緒にがんばっていきましょう!」と、自らの経験を交えながら式辞があった。なお、入校式に先駆けて、鈴鹿サーキットでは、SRS-Moto BasicとSRS-Kartの走行トレーニングを実施。参加した生徒は、講師からアドバイスを受けながら、走行技術を学んだ。27日には、19年度よりフランスモータースポーツ連盟による育成プログラム「FFSA Academy」との連携が決まったことも発表された。SRSからFFSA Academyへのカリキュラムの参加、FFSA AcademyからSRSのカリキュラムの参加など相互交流のほか、海外レース・海外コースを経験する機会を通じて生徒のレベルアップを目指す。
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