F3ドライバーのソフィア・フローシュは、Wシリーズが実施する女性だけのバーチャルレースは“マーケティング”のためだけのものだと批判した。女性だけのレースシリーズであるWシリーズは、iRacingと提携して公式バーチャルレース『W Series Esports League』を開催することを発表。新型コロナウイルス危機による空白を埋め、“主に男性が支配する”活動だったレース界に多様性をもたらそうとしている。
「世界的な新型コロナウイルス危機が収まったら、いつでもトラックでWシリーズレースを開催するつもりです」とWシリーズの会長を務めるデビッド・クルサードは語った。「しかし、それまでの間、世界で10の最高のレーストラックでレースをするW Series Esports Leagueを作り上げたことをうれしく思う」2018年のマカオGPでの恐ろしいクラッシュを乗り越えてその名が知名度を高めたソフィア・フローシュ(19歳)は、Wシリーズのオンラインでの取り組みは、コンピューター画面の背後での“人種差別”に等しいと語る。「冗談なの?」とソファア・フローシュはTwitterに投稿。「コンピューターの背後での人種差別だよね。女の子たち、eスポーツは100%ジェンダーニュートラルだよ。女の子と男の子が参加できる非常に多くのeスポーツイベントだらう。無料でね。なんてマーケティング的なの。厳しい真実だね」だが、Wシリーズの公式バーチャルレースは、単にリアルのレースをコンピュター上で展開するだけであり、ソフィア・フローシュの主張は必ずしも当てはまらない。ソフィア・フローシュは、昨年初めにフェラーリのF1チーム代表マッティア・ビノットが、フェラーリの育成プログラムであるドライバーアカデミーに女性ドライバーを追加することに焦点を果てていると発表した際にも、マーケティング施策に過ぎないと批判していた。
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