F1は、新型コロナウイルスによるレースの延期による空白をeスポーツとバーチャルな世界で埋めることを目指している。新型コロナウイルスの世界的な大流行により、2020年のF1世界選手権はいつ開幕できるか不透明な状況となっている。すでに第8戦アゼルバイジャンGPまでの延期が決定し、伝統のF1モナコGPは中止を決断。6月14日の第9戦カナダGPも開催が危ぶまれている。
F1オーストラリアGPの中止が決定してから1週間の間に3つの個別のeスポーツシリーズが開催され、F1は公式シリーズとして『F1 Esports Virtual Grand Prix』を立ち上げ、初レースが行われた。開幕戦となったF1バーチャルGPには20名のF1ドライバー全員が参加するよう招待されたが、蓋を開けてみれば、現役ドライバーはマクラーレンのランド・ノリスとウィリアムズのニコラス・ラティフィの2人だけ。F1ボスは他の様々な分野から参加者を連れてきてその穴を埋めた。それによって、F1の公式イベントにサイクリストのクリス・ホイ、ゴルファーのイアン・ポールター、元One Directionのポップシンガーであるリアム・ペインといった異業種からの参加が可能になり、また、ジョニー・ハーバートのような過去の爆弾も電子ステアリングホイールを握った。F1バーチャルGPの初レースはスムーズとは程遠いものとなった。技術トラブルによってランド・ノリスは予選とレース前半に参加できず、アンソニー・デビッドソンに至っては接続することすらできなかった。しかし、偶然の産物もあった。誰が勝つかがそれほど重要ではないというエンターテインメントの要素だ。初優勝にはルノーF1チームのテストドライバーである周冠宇の名前が刻まれた。世界が新型コロナウイルスによる国家の封鎖、通常の生活もできずに先行きが不安の中、楽しさと現実逃避は技術的な問題をも上回った。ランド・ノリスはショーのスタートとなった。レースに参加できなかったノリスは、マックス・フェルスッペンとカルロス・サインツに電話をかけてアドバイスを求めて爆笑を誘った。ノリスが自身のレースの模様を配信したTwitchのアカウントでは、これまでの最高視聴者数7万人を上回り、10万人の壁を破った。選択肢の少なさにより、F1も通常ではレースやテスト中にしか獲得できない視聴者数を享受した。F1の公式Youtubeチャンネルを介したライブ配信とプレイバック市長は170万回を超えた。他のソーシャルメディアとSky Sports F1での同時放送での数字はそこに含まれていない。また、5分間のハイライト動画も公開から15時間以内ですぐに40万回の再生回数を超えた。10億ドル規模の業界への扉を広げる方法として、チェイス・キャリーの目は結果に光を当てる必要がある。F1は、新しいeスポーツの取り組みを通じて、広告とスポンサーシップの大きな機会を手にした。これは、レースがいない場合に不可欠な後押しとなり、すべての人が家にいる伝統的なソースから得られる収益だ。Sportcal Intelligence Centreによると、テクノロジーの巨人IntelはOverwatch Leagueのスポンサーに年間1,000万ドル以上を費やし、NikeはLeague of Legends’Pro Leagueとのキット契約に年間800万ドルを費やしている。F1と他の2つのeスポーツシリーズは、2020年のF1シーズンの開始まで可能であればいつでも継続できるイベントを週末ごとに計画しており、最初の成功に熱心に取り組んでいる。MotoGPは、2輪レースのシミュレーションタスクが難しいので、eスポーツへの取り組みを通じて実際のレースに代わる独自の選択肢をどのように設定できるかについても評価しているが、それを埋める時間とスペースがあれば、今後の成長力になるだおる。これが永遠であると言うわけではない。昨年、F1シーズンと並行して行われたF1 Esports Proシリーズは5桁の視聴数しか獲得できなかったが、この中断期間にeスポーツへの関心は高まり、予想外の機会を手渡された。特に“通常”のモータースポーツが戻ったときに、この大きな変化とeスポーツがさらに大きな上昇につながるかどうかを判断するのは時期尚早だが、暗闇の中で輝くのはポジティブな光であるのは間違いない。
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