2010年のF1ベルギーGPの開催に暗雲が立ち込めている。ベルギーの国家評議会は、スパ・フランコルシャン・サーキットの今後17年間営業免許が停止した。ベルギーの“Le Soir”紙によると、騒音に不満を持つ地元住民から要請により、スパ・フランコルシャンの2026年まで運営ライセンスが取り消されたのだという。
スパ・フランコルシャンの運営者は環境影響調査を行なうよう命じられていたが、国家評議会はその調査が「著しく不適切かつ不完全」であると判断した。スパ・フランコルシャンのディレクターであるピエール-アラン・ティボーは「サーキットの存続が疑問視されるかもしれない」と語る。「サーキットは騒音を減らす努力を行い、地元住民との関係も改善した。難しい状況だが、我々は多くの人々と深く関わってきた。我々は損害賠償に従わなくてはならない」「我々は政府に異議を申し立て、住民代表との対話を計画する」3週間前に開催されたF1ベルギーGPだが、260万ポンド(約3億9,000万円)の赤字を出したことが20日に確認されており、レース存続がすでに討議されていた。レース主催者のエティエンヌ・ダヴィニョン会長は、現在の契約をバーニー・エクレストンと再交渉するか、ドイツのニュルブルクリンクなど別のサーキットと交互開催する可能性を示唆している。