FIAは、2010年からF1に4,000万ポンドの予算キャップを導入することを発表した。当初、予算キャップは3,000万ポンドとされていたが、先週、FIA会長のマックス・モズレーとF1チームによって協議が行われ、上方修正された。予算キャップは1月1日から12月31日までのチームの全支出に対して適用される。
ただし、2010年はエンジン費用は予算キャップの支出には含まれない。また、マーケティングおよびホスピタリティ、若手ドライバープログラムを含むテストドライバーとレースドライバーの給料、FIAから科せられた罰金およびペナルティ、チャンピオンシップのパフォーマンスに影響がないことを証明できる支出などは予算キャップから除外される。その上で、予算キャップを導入したチームは、風洞テストのスケールおよび速度の無制限、そして無制限のオフシーズンのトラックテストが認められる。また、フロントおよびリアの稼動ウィングと回転数制限を受けないエンジンの使用が認められる。これらコスト制限の財務規制を監視・実施するために新しいコスト委員会が設立され、コスト委員会は、WMSCが3年の任期で委員長1名と委員2名で構成される。委員長はモータースポーツあるいはスポーツ運営に適切な経験と身分をが必要とされ、委員の一人は金融専門家であり、もう一人はモータースポーツにハイレベルの経験をもつことが条件とされる。コスト委員会のメンバーは全員、全チームとは無関係でなければならない。