フラビオ・ブリアトーレが、F1に代わる“GP1”選手権のレギュレーション策定に取り組んでいると Auto Motor und Sport が報じている。F1の商業権などを規定するコンコルド協定が今年で切れるため、現在、2013年以降の新コンコルド協定の交渉が進められている。だが、FIAが2013年のコンコルド協定に署名しなかった場合、GP1選手権という独自のレギュレーションが採用されるかもしれないと同誌は伝えている。
F1では、株式の新規公開やバーニー・エクレストンとメルセデスとの確執といった政治的な問題が報じられているが、それに加えてコスト管理の問題も浮上している。F1チームの大多数は、コスト削減をレギュレーションに明記することを望んでいるとされ、数年前に強い反発を招いた予算キャップを導入するという話まで浮上している。2009年、当時のFIA会長マックス・モズレーにより予算キャップが提案されたが、F1チームは強い抵抗をみせ、分裂シリーズの設立まで話は発展した。また、F1最高責任者バーニー・エクレストンとFIA会長ジャン・トッドとの関係があまり親密でないことが知られており、バーニー・エクレストンは、FIAがルールを作成したり管理したりすることに納得していないという。フラビオ・ブリアトーレが作成しているGP1のレギュレーションは、空力の重要性を減らす方向で進められているされ、現行レギュレーションに不満を持つフェラーリが歓迎するのではないかと同誌は報じている。