ブリヂストンは、来年に向けて2種類のコンパウンドのギャップを広げることを検討している。F1の公式タイヤサプライヤーであるブリヂストンは、8月末に2009年のプランをFIAに提出する前に、来週ヘレスでスリックタイヤの最後テストを行うが、チームに供給するタイヤのアプローチを変えるつもりであることを明らかにした。2009年から、F1スリックタイヤが復活する。
現在のタイヤレギュレーションでは、1レースで2種類のタイヤの仕様が義務付けられており、ブリヂストンは各レースで硬さが1段階異なる2種類のコンパウンドのタイヤを供給している。しかし、チームとオブザーバーの両方から、レースを改善させるためにバリエーションを広げるよう提案されており、ブリヂストンは何をするかについて評価を行っている。ブリヂストンのモータースポーツタイヤ開発本部長である浜島裕英は、1レースで使用するタイヤの硬さを2段階の間隔にすることも検討している。それは例えば、今年のモナコでは、スーパーソフトとソフトが使用されたが、来年はスーパーソフトとミディアムが使用されることになる。「我々はコンパウンドの選択において、2ポジション違うものの選択について考えている。もちろん、スリックはグルーブタイヤより柔らかいので、スリックとグルーブのコンパウンドポジションは異なるだろう。」しかし、我々は再びそれぞれのレースで2タイプのコンパウンドを持ち込むつもりだ。最近、皆さんが2つの差が小さすぎると不満を述べているので、何をするべきか考えている。」ブリヂストンにとって、コンパウンドの選択で困難なのは、2つのタイヤがあまにも差がつきすぎないようにすることだ。そうなると、あるトラックでは、一方のタイヤの方が良すぎるために、全てのチームが同じタイヤ戦略を選ぶという事態が起こってしまう。浜島は、最近のレースを活気づけるために差を広げることには賛成しているものの、戦略的な挑戦のためにあまり大き過ぎる差は重要ではないと語る。「我々は現在より少し広げたいと思っている。もし差が大き過ぎれば、チームは金曜日に不満を言うかもしれないし、もし小さすぎれば、日曜日に不満を言うだろう。」